全国450以上の蔵を訪ね、日本酒の知見を高めてきた中田英寿氏。その中田氏がロッテのクラフト酒チョコレート『YOIYO』を監修。シリーズ第18 弾として、日本のみならず海外でもその名を知られる酒蔵、黒龍酒造とコラボレーションを行った。
新たな味覚を体感する、最高に美味しいガナッシュ
「YOIYO」は、日本各地から選び抜いたお酒(ウイスキー、ジン、日本酒など)を、ロッテの技術によって香りごとなめらかなミルクチョコレートに閉じ込めた、人気のシリーズ。清らかな水や土地に根付いた原料、伝統の技が産んだ味わいに、ひと口頬張るだけで、そのお酒の産地を訪れたかのような気分を味わうことができる。ふらりと旅に出るような気持ちで、夕暮れの黄昏時や夕食後に楽しんでもらうべく、“良い宵”という言葉から「YOIYO」と名付けられている。
そんな「YOIYO」シリーズの第18弾は、日本酒の魅力を国内外に発信し続ける中田英寿氏が監修。中田氏は日本酒はもちろん、スイーツが大好きということもあって今回起用された。「しあわせな寛ぎ時間や仲間との会話が弾む、最高に美味しいお酒ガナッシュタイプチョコレート」をコンセプトに、日本酒とチョコレート両方の味わいが損なわれずに、それぞれの個性を引き立たせられるような日本酒を求め、30種類以上もの日本酒を試飲。そのなかでチョコレートとの相性を比較し、「黒龍 貴醸酒」を使用することが決まった。
コラボレーションを機に、新たなファン層構築へ
「黒龍 貴醸酒」を醸す福井の黒龍酒造は、県内はもちろん、全国でも屈指の人気と知名度を誇る酒蔵のひとつ。1804年の創業以来、「良い酒をつくる」を家訓に、全国から選び抜いた産地の上質な酒米を使用し、それを丁寧に磨き上げ、高品質の酒造りに挑み続けている。
今回使用している「黒龍 貴醸酒」は、仕込み水の代わりに日本酒を使用して仕込んだ貴醸酒ならではの蜜のような甘さと酸味、黒龍のお酒ならではのキレと果実香が特徴。それがチョコレートに負けてしまわぬよう、幾度の改良を経ただけでなく、口どけの滑らかさを極限まで追い求め、配合のバランスをコンマ数パーセントまで追求した。
2024年10月22日に開催されたLOTTE 「YOIYO 酒ガナッシュ<黒龍酒造>貴醸酒」記者発表会では、記者の質問に、黒龍酒造8代目蔵元の水野直人氏は、コラボレーションの醍醐味について語った。
「お酒の世界はすごくコアなファンが多く、コラボレーションをすることで新しいファンが増えることを期待しています。日本にも約1500の酒蔵があると思うのですが、最近はワイナリーのように全国の酒蔵を巡る外国の方も増えているので、酒蔵はこれからもいろいろなことにチャレンジして頑張っていかないといけないと思っています」
ひとりじゃできないことに挑戦できる、その魅力を中田英寿が語る
今回の商品開発では、チョコレートや日本酒の素材そのものの良さを活かすために、素材の特徴を理解することが重要、と中田氏。
「食べ終わった後に口の中に無駄な味が残らない、アルコール感だったり、甘さだったり、苦さ。そこが残らないのがいいお酒だと思っているので、黒龍の貴醸酒はアフターの味わいと甘さが際立つものだったので今回選ばせていただきました」
訪日観光客が増加する現状にも触れ、日本の伝統的な酒文化を楽しむきっかけになるYOIYOへの期待についてこう語った。
「日本酒に関する興味が高まってきているのは感じています。これからはさらに日本だけでなく海外の方にも、より多くのタッチポイントが増えていくと思います。今回の黒龍酒造のような有名な酒蔵が一緒になって取り組んでいただけたことは、非常に意味がありましたし、今後も日本の文化や日本酒を広げていくことのお手伝いをできればと考えています。
ただ、コラボレーションをすることで必ずよいものができるとは限りません。だけど、コラボレーションの醍醐味は新たなことに、ひとりではできないことに挑戦できることだと思っています。実際に、一回では上手くいかなくても、未来に確実につながります」
「YOIYO 酒ガナッシュ <黒龍酒造> 貴醸酒」はロッテグループ公式オンラインモール、および黒龍酒造の親会社である石田屋ニ左衛門が手掛ける複合施設「ESHIKOTO」にて、数量限定で販売。ロッテグループ公式オンラインモールにて予約受注中だ。
日本酒の未来が、このチョコレートひと粒の中にもある。