断言しよう。今、自分のレストランリストに入れておくべきはカウンターの店だ。なかでもクリエイティヴなカクテルを提供するバーは絶対に行きつけにしておきたい。通えば通うほどパワーチャージできる、唯一無二のカクテルバーから、今回は福岡・住吉の「BAR 010」を紹介する。
リバーサイドに佇む“楽屋裏”で、エンタメ感溢れるカクテルを
2022年12月、福岡の繁華街に新しく登場し、話題を集めているエンタテインメント施設「010 BUILDING」。その2階にオープンしたのが、ワールドクラスのカクテルを楽しめる『バー010』だ。
食とエンタメが融合したナイトスポットでは、バーの楽しみ方も従来とはひと味違う。同じ階にあるイマーシブシアターから聞こえてくるのは、音楽や歓声、手拍子に拍手。息をのむような緊張感や幕間のリラックス感まで一体となって伝わってくる『バー010』は、まさに“楽屋裏”の雰囲気で“大人の隠れ家”と呼ぶにふさわしい。
メニューをプロデュースしたのは、バーテンダーの世界大会「ワールドクラス」でグランプリに輝いた奈良の名バー「LAMP BAR(ランプバー)」の金子道人氏。福岡・中洲の人気バー「La Barre Charger(バー シャルジェ)」のオーナーバーテンダー池田繁樹氏、チーフバーテンダー松田和真氏らとともに店舗を運営する。
世界のトレンドを知る金子氏だけに、カクテルのラインナップはワールドワイド、かつ自由でユニークなセンスが光る。ジントニックなら「トマト」「IPA」「フルムーン」「ゴールドジンフラワー」「サステナブル010」の5種類を用意。これらのカクテルは、クラシックカクテルを現代風に解釈し、バーテンダーの感性で再構築するツイスト(=アレンジ)によるものだ。
すべてのカクテルにテーマ性があり、例えばシグネチャーカクテル「010(ゼロワンゼロ)」は、日本酒の酒粕や柑橘類などのサステナブル素材を使った、フルーティかつ切れ味がある一杯。特殊な加工が施されたカクテルグラスも「技術の継承」をテーマに特注するなど、細部にまでストーリーが宿っている。
写真つきのメニューブックを開くと、次から次へと現れる魅惑的なカクテルの数々。世界に名を轟かせるバーテンダーらによる「ワールドクラスエクスペリエンス」のラインナップも魅力的で捨てがたい。
どれから飲もうか迷う場合は、シグネチャーカクテルほか好きな2杯を選べる「カクテルコース」(5500円/90分)が断然お薦めだ。
イマーシブシアターのにぎわいを感じながら、世界トップクラスのカクテルを味わえる唯一無二の“楽屋裏”。これまでにない大人の遊び場ならではの、新しいカウンターの流儀に出合えるに違いない。
バーゼロイチゼロ/BAR 010
住所:福岡県福岡市博多区住吉1-4-17 010 BUILDING 2F
TEL:092-600-9317
営業時間:19:00〜L.O.24:00、木・金・土曜19:00〜L.O.翌2:30
定休日:月曜
座席数:32席
料金:カクテル ¥1,430〜、チャージ ¥880
※営業時間・定休日は変更の場合あり。公式サイトで確認