ドン ペリニヨンは葡萄の当たり年のみによって造られ、長い熟成期間を経て世に贈られるシャンパーニュ。そのドン ペリニヨンから、さらなる長期熟成をかけた特別な「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2004 プレニチュード 2」が登場。全国の百貨店などで2022年10月1日より順次発売される。
長い熟成により、新たな高みに達したドン ペリニヨン
ドン ペリニヨンの歴史、それはシャンパーニュの歴史そのものである。
世界で最も有名なシャンパーニュメゾンは、1743年に修道士であるドン・ピエール・ペリニヨンが、シャンパーニュ地方のマルヌ丘陵に位置するオーヴィレール大修道院で醸造最高責任者に任命されたことから始まる。
彼は「世界最高のワインを造る」という使命を持ってワイン造りに取り組み、瓶内二次発酵による発泡性のワインというシャンパーニュの原型を確立。そして、黒葡萄から白ワインを造る圧搾方法に加え、異なる畑や品種、収穫年の葡萄からできたワインをブレンドする技術(アッサンブラージュ)を生みだした。
葡萄の収穫量や質の変動が激しいため、葡萄栽培には厳しい気候のシャンパーニュ地方。このアッサンブラージュは画期的な製法であり、これにより安定的に品質の高いシャンパーニュが可能になったのである。
その他にも、ガラス瓶やコルク栓の導入など、シャンパーニュにおいて多くの革新をもたらし、ゆえにドン・ピエール・ペリニヨンはシャンパーニュの父と言われている。
ドン ペリニヨンがこだわっていることに、単一年に収穫された良質な葡萄のみから造るということ。そしてもうひとつ、長期間の熟成がある。ピノ・ノワールとシャルドネのみで仕立てるワインは、地下セラーでの熟成が最低でも8年という長期熟成を経てリリース。この長くゆっくりとした熟成こそが、ワインのボディを引き締めながら丸みを帯びさせ、絶妙なバランスの味わいを生む。
この8年がドン ペリニヨンにとって一度目の熟成のピーク(プレニチュード)。そして二度目がその倍、16年以上たった頃(プレニチュード 2)であり、その飲み頃を楽しむために今秋リリースされたのが、2004年に収穫された葡萄を使用し、限られた本数のボトルのみセラーで熟成されたドン ペリニヨン ヴィンテージ 2004 プレニチュード 2だ。
2004年は深刻な霜害や歴史的な猛暑を売り返した2003年に比べ、天候の大きな乱れがなく、素晴らしい成熟度の葡萄を収穫できた年。この葡萄から造られたワインは2013年の初リリースから澱ヌキ(デゴルジュマン)をせずにセラーで熟成させることにより、18年という熟成期間を経て、調和のとれた味わいに仕上がった。
ピンクグレープフルーツとブラッドオレンジの柑橘系の香りを持ち、それが少しずつイチジクの香りへと変化していく。ブーケは優美と余韻を兼ね備えた柔らかさが花開き、果実味の触感が力強くエレガントにその存在感を示す。
より広く、より深く、より長く、より力強く新たな命を吹きこまれたドン ペリニヨン。それがドン ペリニヨン ヴィンテージ 2004 プレニチュード 2。ドン・ピエール・ペリニヨン修道士が思い描いた「世界最高のワイン」なのである。
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