アメリカ・ナパのワイナリー、ケンゾー エステイトから、新しいヴィンテージワイン「明日香 asuka 2019」が誕生した。天候に恵まれ、良質な葡萄が実った2019年に収穫され、傑作と称されるその味わいとは――。
グレート・ヴィンテージ「明日香 asuka 2019」
アメリカ、カリフォルニアのワインの銘醸地、ナパ・ヴァレー。この地にあるワイナリー、ケンゾーエステイトのワインは、とりわけワイン好きの間で知られる存在。2008年の初出荷から高い評価を受けて、今や世界的な知名度を誇る。
なかでも「明日香」は、'18年にはアメリカのトップ100ワインに選ばれた1本。ワイン専門メディア『The Wine Enthusiast』ではカベルネ・フラン主体のワインにおいて最高評価の95点を獲得、いまや入手困難なワインとして知られている。なかなか手に入らないと言われるのは、生産量が極めて少ないため。ケンゾーエステイトはナパ・ヴァレーに470万坪という広大な土地を所有しているが、葡萄畑は敷地全体のわずか4%しかない。ゆえに希少な1本となるのだ。
'22年7月28日にリリースされた「明日香」の最新ヴィンテージ「明日香 asuka 2019」は、カベルネ・フランを主体とする、1万5000本だけの限定生産品。歴史に残る良年と言われる'19年に収穫された。
その年、ナパ・ヴァレーは天候に恵まれ、品質の高い葡萄が収穫された。冬場に降り続いた雨は土壌に十分な養分を蓄え、夏場の穏やかな日差しにより、深みのある芳醇な葡萄を育んだと言う。この年は10年に1度ともいわれるグレート・ヴィンテージと称され、熟成のポテンシャルも高い。
「明日香 asuka 2019」のセパージュは、カベルネ・フラン85%、マルベック14%、プティ・ヴェルド1%。カベルネ・フランらしいエレガントさに加え、鮮やかな酸が特徴で、深みのあるパープルレッドの色合いに、複層的に広がる華やかな香り、しなやかな口当たりと繊細な味わいを誇る。そして長く穏やかに残っていく心地良い余韻は素晴らしく、10年に一度の傑作と呼ぶにふさわしい。
ところで「明日香」という言葉には、清浄な地、神聖な場所という意味も含み持つという。「明日香 asuka 2019」は、清らかで気高いケンゾーエステイトの葡萄畑を、まさに象徴する1本といえそうだ。
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ケンゾー エステイト www.kenzoestate.jp