食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。気鋭のシェフ、敏腕プロデューサーが手がけた話題のレストランをご紹介。最先端の東京がここにある。【Part4:名人の店】
見城徹「味も使い勝手のよさも抜群で朝、昼、夜と何度も通っているよ」
2021年10月、青山の都営住宅跡地に誕生した「ののあおやま」内で開業。インテリアや器はもちろん、おしぼりやスタッフのユニフォームにまでこだわった"オールデイスペシャル"レストランがコンセプトで朝、昼、夜と時間帯によって異なる料理を楽しむことができる。
見 鳥羽(周作)オーナーシェフ、『sio』が予約至難店になってしまって「行きたい時に行けない」と言われるのを心苦しく思っていたんだよ。だったら営業時間を長くして、席数も増やせばいいってことで、ホテルのオールデイダイニングみたいなこのお店を作ったの。インテリアもサービスもホテルクオリティ。朝、昼、夜とちゃんと考え抜かれた特別感のあるコースで楽しませてくれるんだ。使いやすいから、もう十数回も行っているよ。絶対にお薦め。
小 ロケーションがいいですよね。テラスもあるし、目の前は公園。青山にこんなところがあったんだ! と驚きました。テイクアウトできるメニューもあるんですか?
見 うん、神戸牛のハンバーガーやキューバサンドは外で食べても気持ちいいだろうね。僕がよく使っている個室は、ガラスのキャビネットをうまく使って仕切られた空間だから店の臨場感も適度に感じられて、心地よく過ごせるんだ。
中 お気に入りのメニューはなんですか?
見 全部好き(笑)。朝食の人参のポタージュとか、アボカドのスモーブロー、ホットサンドメーカーで挟んで焼いているキューバサンドも美味しい。でも、やっぱり夜のコースがいいかな。好きなメニューがちょっとずつ出てくる。前菜からデザートまで9品、あの冷やした八朔(はっさく)の牡蠣とか、ちっちゃいステーキ、神戸牛の小さいハンバーガー、全部お替わりしたくなる。けど、結局最後は腹八分目というか、また行きたくなる。
小 鳥羽さんは、ちょっと背伸びをしたら手が届く、そんな料理を提供して、食のレベルを上げようとしている。今後の展開も楽しみですね。
ホテルズ
住所:東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま2F
TEL:03-6804-5699
営業時間:朝食8:00~L.O.10:00、ランチ11:00~L.O.13:30、
ディナー17:00~L.O.20:30
定休日:無休
席数:20席、個室(~6名)
料金:朝食¥1,500~、コース/ランチ¥4,400~、ディナー¥14,300~