GOURMET

2022.06.19

クオーレ アズーロ|中田英寿がお薦めする絶品イタリアン

食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康小山薫堂中田英寿見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。フレンチ、イタリアン、スパニッシュ、洋食…。クリエイティヴィティに富んだ百花繚乱の洋のレストランを紹介。【Part3:洋の絢爛】

クオーレ・アズーロ

「バザニョッコリ 猪のラグー」¥1,980。じゃがいもを練りこんで発酵させた幅広のパッパルデッレに濃厚なソースが絡み合う。

中田英寿「自由に好きなものを! イタリアンの醍醐味はアラカルトにある」

成熟期の真っ只中にある日本のイタリアン。個性やテーマはさまざまだが、中目黒で10周年を迎えたオステリアには、現地の多彩な食文化を気軽に楽しんでもらいたいというシェフの、イタリア愛が満ちていた。

 東京のイタリアンのなかでもコンセプトがすごく明確だなと思うのが、中目黒にある『クオーレ アズーロ』です。

 ヒデがお薦めするイタリアンは、もう絶対に間違いがないという感じがするよ。

クオーレ・アズーロ

「フリッコと自家製サルシッチャ」¥2,200。チーズとじゃがいものおやき、スパイシーなサルシッチャを一緒に。

 シェフの大貫(浩一)さんは若い頃、酒場をやりたくて、自分で店を持つならいろいろな料理を出そうと決めていたそうです。なので、メニューの数がとにかく豊富。トスカーナやアルバ、マルケ、サルデーニャなどのレストランで修業して、中目黒にお店を開いたのが10年前とのこと。

 イタリア各地の郷土料理が食べられるのは魅力的だね。

クオーレ・アズーロ

「豚肩ロースのロースト」(200g)¥3,200。北海道・函館のあかり農場で飼育された豚をシンプルに炭火で焼き、塩と胡椒でいただく。

 やっぱりイタリアンの醍醐味はアラカルトにあると思うんです。自由に食べたいものを食べるという。カルボナーラとかメニューにない定番料理も注文があれば作るというスタンス。ワインや地方のレストランのこととか、シェフと話をするのも僕がこの店に行く楽しみのひとつです。

 好きなものをとことん食べたいという時にぴったりだね。食べることが大好きという仲間と行きたいお店。このお店に行った時にヒデが必ず注文する料理はあるの?

クオーレ・アズーロ

イタリアワインはボトルで¥4,500~。グラスは常時10種前後を用意。

 イタリア北東部フリウリ地方にフリッコというじゃがいもとチーズを使った郷土料理があるのですが、これは必ず注文します。あと、メインは入荷がある時は北海道あかり農場の豚のローストがお薦め。脂も肉も素晴らしくすこやかで美味しいです。パスタは手打ちの種類も豊富なので、その時の気分で。お腹の空き具合で、ボリュームを調整してくれるのも嬉しい。

 今時、すごく真っ当なオステリアだね。

 本質を捉えていて肩肘張らない、そんなイタリアンに出合うと心の底から感激します。

クオーレ・アズーロ

シェフの調理風景を眺められるカウンターのほかに10名まで座れるテーブル席も。

Cuore Azzurro
住所:東京都目黒区上目黒2-42-12 渋谷ビル1F
TEL:03-5708-5101
営業時間:18:00~23:00
定休日:火曜、不定休
席数:18席

【ゲーテイスト2022】※6月24日までに全公開!
「秘密の店」
「和の神髄」
「洋の絢爛」
「名人の店」
「弩級な鮨」
「肉の魔力」

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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