GOURMET

2021.11.23

予約殺到!薪直火焼きで味わう焼き鳥の新機軸【麻布十番】

会食を実り多いものにするためには、レストランの演出力も味方につけたいところ。新しいアプローチに目も心も惹きつけられる店ならば、いつもとは違う展開が期待できるはず。

Makitori Shinkobe

「もも」。薪の香りを纏った秋田の高原比内地鶏のもも肉は、コースの最初に登場する。料理はすべて¥13,800のおまかせコースの一例。

圧倒的感動が待つ焼き鳥の新世界

気取らずに食事と会話を楽しめる焼き鳥店はビジネス会食のニュースタンダード。

食材やコースの組み立て、お酒の種類で個性を打ちだす店が増えるなか、焼き鳥の新境地ともいえるプレゼンテーションで食好きの度肝を抜くのが、7月に麻布十番に開店するやいなや予約が殺到する『薪鳥 新神戸』だ。

レストランシーンに新風を巻き起こした薪焼き和食の『鈴田式』の系列と聞けば期待も俄然高まるが、炭よりも火力が安定しないため扱いが難しいといわれる薪の焼き鳥の美味しさは、想像をはるかに上回るレベル。

疋田豊樹さん

店主の疋田豊樹さん。東銀座の人気焼き鳥店『ヨシモリ』でも腕を揮った。

カウンター内には5段階の高さに仕切られた焼き台が備えられ、料理長の疋田豊樹(ひきたとよき) さんが炎の立ち具合やタイミングを見ながら、食材の焼き場所を移し、鶏の部位に適した最上の火入れを施す。

薪の香りを活かすべく、熾火(おきび)ではなく直火で焼くのも独自のスタイル。

Makitori Shinkobe

「鶏の刺身」。キンカンのカラスミを削ったものをたっぷりとかけて。

Makitori Shinkobe

「土鍋のそぼろご飯」。鶏ひき肉を薪で炙り、土鍋に薪を入れて蒸らした炊き立てのご飯に混ぜ合わせて提供。強烈な旨み!猛烈なインパクト!

15品前後が供されるコースの最初に登場する「もも」は、まず香りに圧倒され、頬張れば力強い旨みに驚嘆し、風味の余韻に陶然とする。炭焼きとはまったく別のアプローチは食べ慣れた人ほど感動するはず。

予約が取れたなら、その幸運と焼き鳥の新機軸がもたらす食の悦びを噛み締めたい。

Makitori Shinkobe

ゆらめく炎を眺めながら食事を堪能できるカウンター。今、焼き鳥好きが一番訪れたいと切望するプラチナシートだ。

薪鳥 新神戸
住所:東京都港区三田1-10-16
TEL:非公開
営業時間:17:30~、20:30~の一斉スタート
定休日:不定休
席数:カウンター7 席
料金:おまかせコース¥13,800
※予約はOMAKASEのサイトより受付
詳細はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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