ホテルの敷地内に展開する自家菜園「Our Farm」で育まれた無農薬作物による美食体験は、大海原を望むビーチヴィラでも存分に堪能できる。ガーデナーと料理人、双方のこだわりが凝縮されたひと皿を、極上のリゾートで味わい尽くしたい。

南国のプライベートリゾートで大地の恵みを享受する
古きよき沖縄文化を色濃く残す読谷村エリア。その穏やかな海辺に佇む「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ」は、全室プールつきのヴィラタイプ。家族やパートナー、大切な人たちと過ごす時間を、静けさと上質なぬくもりで包みこんでくれる。
コバルトブルーの海を望むラウンジでは季節のカクテルが優雅なひとときを彩り、サンセットを眺めながらミシュランキーホテルのスターシェフ、パスカル・カイヨーさん監修の珠玉のディナーが、心に残る夜を演出する。そして、ここでも、敷地に隣接する「Our Farm」で採れた無農薬の作物が、華やかな美食の主役として用いられている。
「料理人としてはこれ以上ない理想的な環境です」
そう語るのは喜納正智シェフ。自家農園の存在は、想像以上の贅沢な価値があるという。
「実際に作物が育つ様子を間近で見られ、状態を把握できる。色や形の細かな要望に応えてもらえるのも、この距離ならではです。自然相手なので、収穫に制限はありますが、それ以上に野菜そのものの旨味が際立っていて、例えばポタージュのようなひと皿でも違いがわかります」
遠方から訪れるゲストに、地元で採れたものを召し上がっていただきたいとも語る喜納シェフ。今は自家農園の食材をメインに、読谷村産も含め、80~90%が沖縄県産の食材だという。

「美味しい」の声が何よりのご褒美に
「Our Farmでは常時40種類ほどの作物を育てていて、朝食で提供するパン用の小麦もここで栽培しています」
日焼けした笑顔でこう語るのは、ジ・ウザテラスのガーデナーである棚原和也さん。ここではガーデナーが個別に畑を持ち、試験栽培にも挑む。
「今は、根パセリを植えてみているところです。ただ、こればかりは植えてみないとわかりません。無農薬栽培というのは難しくて、それだけに奥が深いものです。虫がつけば毎日ひとつひとつ手で取り除くしかない。囲いをすれば防げるかもしれませんが、自然のままの姿をお客様に見ていただきたいので、あえて手を加えずに育てています」
こうした手間暇の積み重ねが、料理にも静かな説得力を与えるのだろう。自然と向き合い、丁寧に育まれた一粒一葉には五感に伝わる力がある。その美味に触れた時、人は“真の贅沢”を思いだすのかもしれない。


ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ/The Uza Terrace Beach Club Villas
住所:沖縄県中頭郡読谷村宇座630-1
TEL:098-921-6111
客室数:48室
料金:1泊¥150,000~(2名1室利用時、朝食つき、税サ込)
問い合わせ
ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ TEL:098-921-6111