秋元 康、小山薫堂、中田英寿、見城 徹の美食を探求する4兄弟の偏愛レストランを大公開するゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」が今年も開催に! 先進的なスタイルとクリエーションで魅了する、最先端の東京のフレンチ&イタリアン。一方、地方では「地産地消」や「ローカルファースト」の価値をモダンなひと皿に昇華させるレストランが増えている。未知の体験をさせてくれる特等席へご案内。
小山薫堂「シェフがひとりでやっている店。作り手の想いが感じられる」
都立大学の駅から歩いて15分。住宅街に一昨年12月にオープンしたイタリアン。オーナーシェフの笠井篤氏は『アロマクラシコ』を経て北イタリアで修業し、『TACUBO』で腕を磨いた経歴の持ち主。日替わりのおまかせコースは全8品。旬の食材を生かした手打ちパスタや、炭火でじっくり焼く肉料理が好評。
小 僕、シェフがひとりでやっている店が好きなんですよね。スタッフがいるとシェフは彼らを指揮して料理を手伝わせる立場になりますけど、シェフがひとりでやっている店の料理は100%シェフが作っているので、シェフの想いが伝わってくる気がするんです。友人がもてなしてくれるような、一対一の感覚を味わえるというか。そういう意味で、ここはシェフがひとりでやっているからこそのよさがあるイタリアンです。
見 わかる。でも、イタリアンでこういう名前って珍しいよね。
小 店名だけじゃなく、空間もイタリアンとしては珍しいんですよ。以前中華の「わさ」があった場所にあり、完全に居抜きでやっているので、厨房は中華仕様。中華鍋で手打ちパスタを茹でています。
中 面白いですね。ここでは何をいただけばいいですか?
小 笠井シェフは『TACUBO』にいた人なので、メインの肉の炭火焼きが美味しいです。値段も良心的。コースが1万1000円で、ワインペアリングをしても1万8000円です。料理は飛び上がるほど旨いというタイプではないですけど、一品一品が丁寧に作られていて美味しいです。コースの最初に出てくる切り立てのパルマハムとバターもいいし、パンもいい。スターターが美味しいと、いい印象がずっと残りますね。
ーー今年のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」は「秘密のレストラン」「陶酔のフレンチ&イタリアン」「美しき芸術の鮨」「職人の技に酔いしれる料理」「百花繚乱の超絶中華」「知る人ぞ知る隠れ家&穴場」「究極の肉を喰らう」がラインナップ! 完全保存版です。
カサイ
住所:東京都目黒区八雲3-6-22 1F
TEL:03-6421-3517
営業時間:土曜・日曜12:00~L.O.13:00(予約制)/17:00~L.O.23:00
休業日:水曜、不定休
座席数:カウンター9席
料金:コース¥11,000
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