GOURMET

2021.06.09

カジシナジーレストラン|佐賀・御船山楽園の四季を感じるイタリアン

秋元 康、小山薫堂、中田英寿、見城 徹の美食を探求する4兄弟の偏愛レストランを大公開するゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」が今年も開催に! 先進的なスタイルとクリエーションで魅了する、最先端の東京のフレンチ&イタリアン。一方、地方では「地産地消」や「ローカルファースト」の価値をモダンなひと皿に昇華させるレストランが増えている。未知の体験をさせてくれる特等席へご案内。

Kaji synergy restaurant

ふた皿目の前菜は辛味大根の鬼おろしや揚げネギ、刻みネギをのせた「ヒラマサのタルタル」。山椒とネギのソースで味わう(料理はすべて¥13,200のコースの一例)。

小山薫堂「シェフが釣った魚を料理して出す武雄・御船山楽園のイタリアン」

「料理・ワイン・サービス・ロケーションの相乗効果(シナジー)を感じてほしい」というオーナーシェフ&ソムリエの梶原大輔氏が、2018年10月にオープン。佐賀県産の新鮮な食材を生かしたイタリアンが評判。

 このレストランは話題のTSUTAYAの図書館がある佐賀の武雄にあります。

 人気宿『竹林亭』の近くですか?

 同じ敷地内です。江戸時代から続く庭園、御船山楽園の園内にあるんですよ。

「呼子のイカのマリネと蛤のチャウダー」

最初の前菜「呼子のイカのマリネと蛤のチャウダー」。

 写真を見ると空間使いが贅沢だね。オーベルジュなの?

 いえ、違います。東京から食べに行く時は、『竹林亭』に泊まるのがいいと思います。

 経営は一緒じゃないんだ。

 はい。ここは梶原シェフが敷地を借りてやっているんです。

「有明一番海苔のリゾット」

貝の出汁とウニを一緒に炊いたリゾットに、一番海苔を溶かし込んだ出汁を注いだ「有明一番海苔のリゾット」。

 どんなイタリアンなんですか?

 とにかく魚が美味しい。シェフが自分で釣った魚を出すんですよ。

 自分で釣ったっていうのが興味深いですね。

 僕が行った時はクエを出してくれました。「クエは深海魚なので釣れませんでしたけど、上にかけたカラスミは自分で釣ったボラの卵で作りました」と言っていて。僕、カラスミを作る人は何人も知っていますが、自分でボラを釣る人には初めて会いました。でも最初、シェフのことをてっきりサービスの人だと思っていたんです。スタッフ全員が同じ格好をしていたので。

オーナーの梶原大輔氏

オーナーの梶原大輔氏(左から2番目)もスタッフも同じ制服で調理とサービスを行う。

 それはどうしてなの?

 僕も不思議で聞いてみたんですが、スタッフが平等に仕事を覚えられるように、いろんな部署を回るようにしているからだそう。全員が料理もサービスもするって面白いですよね。

ーー今年のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」は「秘密のレストラン」「陶酔のフレンチ&イタリアン」「美しき芸術の鮨」「職人の技に酔いしれる料理」「百花繚乱の超絶中華」「知る人ぞ知る隠れ家&穴場」「究極の肉を喰らう」がラインナップ! 完全保存版です。

 

Kaji synergy restaurant

店が位置する御船山楽園は江戸後期から続く15万坪の大庭園。レストランの窓外には四季折々の花が咲き、鳥の鳴き声が聞こえる。

カジシナジーレストラン
住所:佐賀県武雄市武雄町4239-1
TEL:0954-38-9007
営業時間:11:30~L.O.14:00/18:00~L.O.20:00
休業日:月曜、第3日曜、不定休
座席数:テーブル40席、テラス席1卓(2~6名、4~10月のみ営業)
料金:コース¥5,500~
詳細はこちら

TEXT=小松めぐみ

PHOTOGRAPH=松隈直樹

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