GOURMET

2020.06.22

エクリチュール|香港のモダンフレンチ。中田英寿が惚れこんだ気鋭シェフのレストラン

毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン(全52店)を教えてもらった。42店目は、世界中を飛び回る中田さんが「去年で一番美味しかった」と絶賛する香港で最も話題のモダンフレンチ。

エクリチュール

香港版ミシュランでは開業後わずか8ヵ月で二つ星を獲得

世界中を飛び回る中田さんが「去年で一番美味しかった」と絶賛するのが、香港の『エクリチュール』。ザ ランドマーク マンダリン オリエンタルの二つ星レストラン『アンバー』の料理長として名声を広めたマキシム・ギルバートシェフが、2018年4月に満を持してオープンした、香港で最も話題のモダンフレンチだ。

フランス人のマキシムシェフが中国に拠点を移したのは、シャングリ・ラ ホテル 北京の『ステイ・バイ・ヤニック・アレノ』の開業に携わったのがきっかけ。

フランスやスコットランド、アメリカで技を磨いた彼は、パリの三つ星『ル・ムーリス』で巨匠ヤニック・アレノ氏に才能を見いだされたのだとか。

ゆえに、料理のベースは名店仕込みの本格フレンチ。そのエレガントな骨格に、彼が好んで使う日本の食材が加わり、独特の世界観が生みだされているのが特徴だ。

「僕は現地でパティシエをしている友人に教えてもらって行ったんですが、ここでいいと思ったのはカツオの炭火焼きです。日本で食べるカツオより、ずっと美味しいんですよ。きっとシェフの火入れが上手いんだと思います」

中田さんが絶賛するカツオは常にコースに含まれるわけではないが、繊細な火入れで旨味を引きだした食材は、厳選した旬のものばかり。フランスワインのコレクションも見事で、ペアリングも楽しめるとあり、香港版ミシュランでは開業後わずか8ヵ月で二つ星を獲得している。

香港を訪れる際には、ぜひとも予約したいレストランだ。

「Blue Lobster」。

ブルターニュ産ブルーロブスターにコールラビとマッシュルーム、貝のソースを合わせ、イクラ、サラミ、青葱を散らした「Blue Lobster」。(料理はすべてHK$1788のコースの一例)。

「Apple」。

シードルとバター、蜂蜜、ショウガ、タイムとともに焼いた3種類のリンゴのデザート「Apple」。

「cavier」。

熟成キャビアに牛骨髄のスフレを添えた「cavier」。

マキシム・ギルバートシェフ。

マキシム・ギルバートシェフ。故郷フランスや各国の名店で腕を磨き、香港へ。

Écriture
住所:26th floor, H Queen’s, 80 Queen’s Road Central, Hong Kong
TEL:+852 2795 5996
営業時間:12:00~14:00/18:30~22:00
休業日:月曜・祝日
座席数:60席
料金:コースはランチHK$588、ディナーHK$1,788~
www.lecomptoir.hk/ecriture

※現在、レストランの営業時間、休業日など記載の情報と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗へご確認ください。

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=鈴木拓也

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