GOURMET

2020.06.20

ドン ブラボー|秋元康が「神がかっている」と絶賛する国領のイタリアン

毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン(全52店)を教えてもらった。37店目は、 秋元さんが持ち前の“美食の嗅覚”で察知し、忙しい合間を縫って通い詰める珠玉のイタリアン。

ドン ブラボー

クルマで40分かけて通い詰める、異常に旨いイタリアン

ーー天才的センスを感じる前菜やパスタ、筆舌に尽くしがたいピッツァの美味しさ。レストランに精通している者たちが「多少遠くとも、この店のためならば」と何度も足を運ぶ珠玉のイタリアンは、東京郊外で輝きを放つ。

秋元:これは僕にとって、ほぼ事件と言っていいほどの出合いでした。噂では聞いていたけれどこんなにすごかったとは……。

中田:秋元さんがそこまで言うなんて、僕も読者の方もめちゃくちゃ期待しちゃいますよ。

秋元:最初にお伝えしたいのは、場所は調布の国領なんですね。都心からだと、中央道にのって大体40分くらいかかるんですけど。

小山:なかなか遠いですね(笑)。なんというお店ですか?

秋元:1度聞いたら忘れられない『ドン ブラボー』。ここのイタリアンは、ちょっと神がかっていると思いました。

マルゲリータ。

マルゲリータ(料理はすべて¥10,000のコースの一例)。

シラス。

玉ねぎの発酵液を加水したホエー、ヨーグルトの天然酵母で発酵させた全粒粉のピッツァ生地は平シェフが試行錯誤を重ねて考案した完全オリジナル。

クアトロフォルマッジ。

噛み締めるほどに旨味と甘味が感じられるが口当たりは軽やか。惜しみない具材使いも美味の理由。

熟成じゃが芋と生ハムのピッツァ。

熟成じゃが芋と生ハムのピッツァ。

「和牛のラグーソース ペンネ」。

「和牛のラグーソース ペンネ」。赤ワインと牛肉でつくったコクのあるソースにふきのとうのアクセントを添えて。

ラム酒のアイス、カルダモンをきかせたビスケット、あんぽ柿と生柿をのせレーズンサンドをイメージした風味に。

ラム酒のアイス、カルダモンをきかせたビスケット、あんぽ柿と生柿をのせレーズンサンドをイメージした風味に。¥10,000のコースにはピッツァのほかにパスタを含む7~8皿が登場。

大分の焼酎、泰明をベースに使った香ばしいレモンサワーが秋元さんのお気に入り。

大分の焼酎、泰明をベースに使った香ばしいレモンサワーが秋元さんのお気に入り。ペアリングは¥5,500~。

スーシェフの藤井淳利さん。 ​

具材と生地のバランスが考え抜かれたピッツァを焼き上げるスーシェフの藤井淳利さん。 ​

中央が平 雅一シェフ。

中央が平 雅一シェフ。秋元さん曰く「繊細な技を持ちイタリアン愛を貫く天才」

見城:そのお店の話、『sio』の鳥羽シェフから聞いたよ。そこのシェフとすごく親しいみたいで「秋元さんが僕の友人のシェフの店ばかり行っているらしいんですけど」ってちょっとヤキモチ焼いてた(笑)。どんな料理が出てくるの?

秋元:基本的にコースなんですけど、窯焼きのピッツァが素晴らしく美味しい。前菜もパスタもとても洗練されています。

見城:それ、最高だね。ピッツァといえば、秋元も僕も愛してやまない逗子の『カツズ』という店があるんだけれど、同じくらい美味しい?

秋元:『カツズ』も大好きですが、ここのピッツァも美味しいです。生地が特徴的でとても軽いのに小麦のしっかりした旨味があるんです。なんでだろうと思ってシェフに聞いたらホエーという乳清と自家製酵母を使っているみたいなんです。生地そのものを美味しくする完全オリジナルの手法みたい。

見城:それは気になる。シラスのピッツァはある?

秋元:あります。いつも4種くらいのピッツァがあって僕は毎回、その時にある全種を食べます(笑)。自分では運転しないのでペアリングのレモンサワーを飲むんだけど、これがピッツァに合ってすこぶる美味しい。

小山:お腹が空いてきた(笑)。

秋元:イタリア全州を回ったとしても見つからない、日本が誇るピッツァという感じ。そう思えば、40分の道のりも逆に近く感じますね。

モダンで温かみのある空間。

モダンで温かみのある空間。オープンキッチンのテーブル席のほか3名用の個室も。

Don Bravo
住所:東京都調布市国領町3-6-43
TEL:042-482-7378
営業時間:11:30~L.O.14:00/18:00~L.O.22:00
休業日:水曜
座席数:カウンター2席、テーブル15席
料金:コースは¥7,000~
www.donbravo.net/

※現在、レストランの営業時間、休業日など記載の情報と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗へご確認ください。

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=鈴木拓也

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