GOURMET

2018.11.08

プロ野球コーチ・光山英和の「美食と野球」第2回 淡路島『希凛』

元プロ野球選手の光山英和は、現役時代は野茂英雄の相棒として、近鉄バファローズのキャッチャーとして活躍。引退後は、西武ライオンズ、横浜DeNAベイスターズなどのバッテリーコーチとして指導する(来年から楽天イーグルスの一軍バッテリー兼守備作戦コーチに就任)。その一方、常日頃から全国の旨い店を巡る美食家としての顔も持つ。そう、野球関係者の誰もが口を揃えて言う「球界一のグルメ」なのだ。そんな光山コーチが、全国の知る人ぞ知る隠れ名店をガイドする。

美食と野獣

淡路島にある最強の鮨屋さん

プロ野球シーズンも終わり、各球団の編成部門が慌しく慌しくなってますね。

かく言う私も横浜DeNAベイスターズを辞任しました。

球団からはありがたいほどの強い慰留をいただきましたが……仕方ないですね。

本当に強い情熱と信念を持って「プロ野球のコーチ」という仕事をしてますから、曲げられないものは曲げられない。

行くべき道を行く!

で、現役引退した時から、私は迷ったり悩んだりした時には、この明石海峡大橋を渡り「淡路島」に来ていました。

淡路島

その淡路島に2014年、最強の鮨屋さんができました。

その名は「希凛」。

この大将・丹野昌也さんは、淡路島の伝説の名店「林家」で14年修業され、その後明石に渡り、日本でも有数の魚市場「魚の棚商店街」で「希凛」1号店、2号店を繁盛させた知る人ぞ知る鮨職人。

その丹野さんが、ロケーションに魅かれ、出身の淡路島に戻って来られました。

1階はカフェ

ちなみに1階はカフェ

この素晴らしい内装とロケーション。

実は昨年末、このカフェの運営をしませんか? とお声掛けいただいたのですが、4店舗を売却したばかりでしたし、野球に専念したかったのでお断りしました。

が、今こうしてみてもザワザワするほどよいレストランですね。

希凛

ちなみに裏へ回るとジェットスキーができるようになっています。

余談ですが、私の祖母は海女さんでして、野球を始める前、小学1、2年の頃は毎週のように和歌山にウニやアワビやタコを採りに行ってました。

今なら密漁で捕まるレベル(昔もダメっだったのかな(笑))ぐらい大量に採り、それを自宅に持ち帰り、自分で殻を割って食べていました。

なので、たまにお寿司屋さんの生モノが「ちょっと違うな」と感じる時があります。

もちろんここ「希凛」では、そう感じることは皆無です。

カマスの塩焼き。

カマスの塩焼き。

アコウとツブ貝。

アコウとツブ貝。

剣先イカ。

剣先イカ。

キス。

キス。

ウニ。

ウニ。

サヨリの黄身醤油。

サヨリの黄身醤油。

中トロ。

中トロ。

車海老。

車海老。

鰆。

鰆。

ヒラメ。

ヒラメ。

赤貝。

赤貝。

あの時の味が光山家飲食兄弟の源になってるのかな……。

あ、弟は「肉山」か(笑)。(※編集部注:弟の光山英明氏は、名店「肉山」のご主人で、肉好きの間ではレジェンド的存在)

車がないと行けないし、車で行くと飲めないのがネックですが、ここ「希凛」さんだけは、この景色がお酒代わりになってくれます。

やっぱり淡路島は最高。将来、移住したいとさえ思ってます。

もちろん、丹野さんの人柄も最高。

野球も料理も人やねんなぁ~。

 

Kirin

Kirin
住所:兵庫県明石市本町1-2-15
TEL:078-918-3737
営業時間:11:30~15:00/17:30~21:00
休み:木曜日
席数:15席(カウンター7席、テーブル8席)

TEXT=光山英和

PHOTOGRAPH=光山英和

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