カウンター席、それはシェフの神業の数々を眺めながら、自身もその店の風景のひとつになれる場所。麗しいレストランの、一部になれたかのような恍惚感に、身を沈める夜もまたいい。
NYの裏通りにあるかのようなイタリアン
見城 ここ、小山の事務所の構成作家から教えてもらったんだよね。
秋元 お気に召しましたか!? 見城さん、カジュアルなカウンターも行くんですね。
見城 まずね、立地がいいと思う。カウンターから見える景色がいいんだよ。ニューヨークのちょっと裏通りにあるようなイタリアンっていう感じで。カウンターがお薦め。パッと作って、出してくる感じがいいんです。
![メログラーノ](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/picture_pc_46585a521f44241379db06794b4cc915.jpg)
シンプルだが、木のカウンターが温もりを演出する北欧風モダンなインテリア。手前がシェフの後藤氏。
小山 店内にはライヴ感とか活気があっていいオーラが漂っていますよね。
見城 そうそう。料理はコースもあるけど、いつもアラカルトにしている。シェフがこれがいい、あれがいいっていうのを。
小山 何かお気に入りは?
見城 前菜の生牡蠣のジェラート、トリュフのタルトタタン。
![生牡蠣のジェラート。](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/picture_pc_d2d6093da7f6ea5cf7d166afc4310ce8.jpg)
生牡蠣のジェラート ¥1,200。生牡蠣をカスタード風のクリームと合わせてジェラートに仕立てた驚きのある前菜。トマトのジュレとオリーブオイルをかけて供される。
小山 美味しいですよね。パイの上がキャラメリゼしてあって。
見城 手打ちパスタも、ソースにすごくオリジナリティがあって。生雲丹とレモンの自家製タリオリーニは美味しかったな。上にかかっているカラスミ風のパン粉も旨い。修業したシチリアやウンブリア料理をベースに独自の工夫を加えているんだね。
秋元 美味しそう!
見城 あとね、オッソブーコ。
小山 えっ、見城さん髄液とか、嫌いそうじゃないですか。
見城 好きじゃない。でもね、東京に出てきてイタリア料理に初めて行った飯倉の『キャンティ』で、オッソブーコを食べて驚愕したんですよ。こんな料理が東京にはあるんだと。その初体験の思い出があるから、イタリアンでメインで選ぶものがないと、「オッソブーコある?」って聞いてみるんですよ。あると嬉しくなる。
秋元 伝統的な料理にも敬意を払いつつ、独自の工夫も効かせているんですね。アラカルトOKだし、行ってみたいな。
![トリュフのタルトタタン。](https://d3fjgs7q7fcudv.cloudfront.net/wp-content/uploads/2020/10/picture_pc_5fc23f049a04ef7306431e6e3b96775a.jpg)
トリュフのタルトタタン ¥1,800。パイの表面をキャラメリゼしてトリュフのアイスクリームを乗せ、さらにトリュフのスライスをトッピング。パイの中にはキタアカリのピュレが。
Melograno
TEL:03-6459-3625
住所:東京都渋谷区広尾5-1-30 1F
営業時間:18:00~L.O.23:00、土曜・祝日のみランチあり(12:00~L.O.13:00)
休み:日曜
席:カウンター7席、テーブル8席、個室なし