膝の怪我を防ぐには、まず「尻」を鍛える【動画レッスン】

長時間のハードワークに耐えるスタミナや持久力、難題にも即座に立ち向かうガッツや反射神経など、仕事で闘う"ビジネスアスリート"には、スポーツアスリートのそれにも共通する心身のスキルが求められる。メジャーリーガーをはじめとする世界レベルのアスリートのみならず、著名な経営者や多くのビジネスパーソンが慕う人気トレーナー、吉田輝幸さんに教わる。【吉田輝幸の目指せ! ビジネスアスリート22】

久しぶりに走る前にすべきストレッチ

スポーツをしていても、日常のビジネスシーンでも、膝に悩みを抱えるビジネスアスリートは多い。骨折や半月板損傷、靭帯断裂など、膝のケガには深刻なものもあり、過去にこうした経験をしていると、膝を庇うために不自然な体の使い方になったり、それがかえって膝に負担をかけたり、という悪循環にもなりかねない。

そもそも、膝とは体の動きの安定性を図る関節。「曲げ伸ばしだけに使われるのが本来で、体重をさせたり、瞬発力やブレーキの役割は持っていません」と、吉田輝幸さんは言う。ところがこうした正しい体の使い方ができていないと、膝への負担が増す一方。そこで、ケガ予防のためにと膝を動かすようなストレッチやウォームアップをしていても、意味をなさないことさえある。

「膝の役目は、関節の曲げ伸ばしのみ。それ以外の下肢の動きを正すためには、お尻を鍛えることなんです。サッカーでも野球でも、走って止まる、スピーディに方向転換するといった動きは、お尻の使い方がモノを言います。寝ながらできるエクササイズで、臀部の筋肉を強化してください」

トラブルは、その部位ではなく、ほかの場所が使えていないからこそ起きる。

「木を見て森を見ずにならないように。体のつくりと正しい使い方を知って、家での時間を効果的なトレーニングに生かしてください」

#中臀筋ストレッチ

最高のパフォーマンスを出せる体をつくるために必要なのは、「6つの歯車」 今回のトレーニングは、 コレクティブエクササイズ/体のクセや機能不全を改善して正しい使い方に導く。

Teruyuki Yoshida
パフォーマンス、スペシャリスト。トレーナー歴25年、トップアスリートの指導からヒントを得て最短で最大の効果を出せる「コアパフォーマンス®︎」を考案。数多くのアスリートやアーティスト、ビジネスパーソンのトレーニング指導を行っている。


Text=野田まゆ Photograph=鈴木規仁 協力=LDH SPORTS