4月公開の映画『陰陽師0』で共演した山﨑賢人と染谷将太。実は山﨑のデビュー作で共演したのが染谷だった。当時から「貫禄があった」という先輩、染谷に俳優としてのこだわりを訊いた。
染谷将太「その役の責任を負えるかどうかを考える」
山﨑 『陰陽師0』の撮影は、楽しかったし、勉強になった。
染谷 面白い現場だったよね。監督がワークショップ的なことをいろいろやってくれて。
山﨑 僕がやる安倍晴明と染谷くんの源博雅をリハーサルで入れ替えるとか。染谷くんの晴明を見て、「あ、この雰囲気いいな」と参考にさせてもらったりしました(笑)。
染谷 役を入れ替えただけで、自分の役が客観的に見える。僕も賢人くんの博雅からたくさん“栄養”をもらった。
山﨑 染谷くんを見ていると、俳優としてのこだわりをすごく感じるんだけど、作品選びとかどうしているんですか?
染谷 一番考えるのは、その役の責任を負えるかどうかってことかな。自分が演じることで作品に迷惑をかけるわけにはいかないから、きっちり演じられるという自信がないと受けないかもしれない。
山﨑賢人「難しいことに挑戦するのは好き」
山﨑 僕は、面白そうだなと思えばとにかくまずやってみる。難しそうな役でも、少しでも自分にできる可能性があれば、挑戦する。
染谷 賢人くんは確かにそうだよね。現場で難しいことを言われても飄々と挑戦して、結果的にできているから、すごいなと思う。
山﨑 実は心臓バクバクなんだけど(笑)、難しいことに挑戦するのは好き。
染谷 僕はそれができない。心配性だから地に足のついた感覚がないと怖くて仕方ない。
山﨑 だから本番前に目を閉じて瞑想とかするんだ。
染谷 あれは験担ぎ。意識的に、自分をゼロにする。それでうまく演じられるような気がする。
山﨑 僕もやってみたけど、逆に緊張した(笑)。最後に、染谷くんが俳優として大事にしていることは?
染谷 日々の小さなことにこだわって生活することが大事かなと思っている。年齢を重ねていくなかで、そういう積み重ねが俳優という仕事に活きてくるんじゃないかと。
山﨑 結局そうなんですよね。日々の細かなインプットでしか自分を磨けない。僕もそれはすごく意識しています。
山﨑賢人×染谷将太 スペシャル対談動画
KENTO YAMAZAKI
1994年東京都生まれ。2010年に俳優デビュー。映画『キングダム』シリーズ、Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』シリーズで主演を務めるなど国内外で活躍。大ヒット作『ゴールデンカムイ』に続き、2024年4月19日に主演映画『陰陽師0』公開。
SHOTA SOMETANI
1992年東京都生まれ。7歳で子役としてデビューして以来、数多くの映画、ドラマに出演。海外での評価も高く、ヴェネツィア国際映画祭の最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)など、受賞歴多数。『陰陽師0』では源博雅を演じる。
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山﨑賢人着用衣装:ブルゾン¥88,000、シャツ¥77,000、パンツ¥35,200(すべてエストネーション TEL:0120-503-971)
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