2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる”活きのいい”モデルを厳選する連載「意欲的新作ウォッチ」! 第117回は、ショパールの「アルパイン イーグル フライング トゥールビヨン」と「アルパイン イーグル XL クロノ」を取り上げる。【過去の連載記事】
シリーズ初のトゥールビヨンウォッチが登場!
ショパールが約40年ぶりに手掛けたスポーツウォッチ「アルパイン イーグル」は、2019年の発表からわずか数年で人気モデルとして地位を確立。今ではメンズとレディスを合わせて多くの派生モデルが登場しており、「ウォッチズ & ワンダーズ ジュネーブ 2022」でも魅力的な新作が発表された。
シリーズ初のトゥールビヨン搭載モデルとして登場した「アルパイン イーグル フライング トゥールビヨン」は、ショパールの実力が存分に発揮された意欲作だ。
ウォッチメイキングの核となるのが、2019年に発表された「L.U.C フライング T ツイン」に初めて搭載された自動巻きムーブメントCal.L.U.C 96.24-L。3.3mmの厚さであることに加え、COSC認定クロノメーターとジュネーブ・シールを同時に取得し、さらにフライングトゥールビヨンを備えている。約65時間ものパワーリザーブを保持するなど実用性も抜かりがない。
この超薄型ムーブメントを搭載することで、同じ41mm径の3針モデル「アルパイン イーグル ラージ」よりも1.7mm薄い8mmのケース厚が実現した。ケースとブレスレットにはショパールが独自に開発した合金ルーセント スチール A223を使用。キャリッジ上にはスモールセコンドを配し、スーパールミノバ X1が塗布されている。
スポーティなラバーストラップを初採用したクロノグラフ
2020年からコレクションに仲間入りした44mm径の「アルパイン イーグル XL クロノ」からは、ケースにルーセント スチール A223を用いたラバーストラップ仕様の2本が追加された。
前述のCal.L.U.C 96.24-Lと同様、このモデルにも3つの特許を取得した革新的なムーブメントCal. Chopard 03.05-Cが搭載されている。約60時間のパワーリザーブを確保するフライバック式のクロノグラフムーブメントは、優れた精度はもとより快適な操作性を保証する緻密なコンセプトから生み出されたものだ。
その主な特徴は、逆回転防止輪列を備えることでエネルギーの伝達ロスを減らし、素早い巻き上げを可能にしたことにある。このほかにも、時間測定を正確に開始できる垂直クラッチ方式の採用や、エラスチックアームを備えた3つの回転ハンマーで短い時間を素早く測定し、カウンターを直ちにリセットする機能などを備えている。
スポーティなクロノグラフに向けて開発したラバーストラップは、「アルパイン イーグル」のメタルリンクブレスレットのフォルムをラバーで再現させるというユニークなアイデアが光る。耐水性、信頼性、柔軟性、そして肌触りと性能にも優れている。
群雄割拠といった様相を見せるラグジュアリースポーツウォッチの市場において、「アルパイン イーグル」の最新作はアイコニックなモデルとして一際強い存在感を放っている。
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ショパール ジャパン プレス TEL:03-5524-8922