去る2021年6月、ニューヨークのイースト57丁目28番地にヴァシュロン・コンスタンタンの旗艦店がオープン。北米市場の新たなランドマークの魅力に迫る。
ヴァシュロン・コンスタンタンとニューヨークの190年にわたるストーリー
ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、ニューヨークは特別な思い入れがある街。1831年、創業者のジャック・バルテルミー・ヴァシュロンは、アメリカに本格的に進出する意向を記した手紙を書き、翌年にはニューヨークに代理店を設立。それ以来、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、アメリカの著名人たちに愛され続ける富の象徴となった。
そして、アメリカの顧客のために手がけてた時計の一部は、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計製造に大きなインスピレーションを与え、記念碑的なタイムピース「アメリカン1921」の誕生へと繋がっていく。この点からもヴァシュロン・コンスタンタンが北米市場の新たな拠点としてニューヨークを選んだことは当然の流れだと言えるだろう。
約420㎡の2フロアで構成された旗艦店は、ヴァシュロン・コンスタンタンとニューヨークの190年にも及ぶストーリーの延長線上にある。
1階では、ジュネーブにあるヴァシュロン・コンスタンタンの本社が所有する歴史的なタイムピースを展示。 VIPラウンジやバーがある2階には、時計職人との交流を目的とした広々とした時計製造ベンチや、刻印やエンボス加工などのカスタマイズが可能なカスタムストラップステーションが設置され、ゆったりとした時間が過ごせる。
店内に入ると、自然光が降り注ぐアトリウム、マルタ十字をモチーフにしたブルーの寄木細工の壁が出迎えてくれる。目に止まる大きなスクリーンでは、 スイス連邦工科大学ローザンヌ校との提携により開発された「クロノグラム」により、アメリカにおけるヴァシュロン・コンスタンタンの歴史が映像によって紹介される。
注目に値する時計やサービスの充実ぶりは、世界にあるヴァシュロン・コンスタンタンの旗艦店の中でも群を抜いている。ヴィンテージピースの修復サービス「レ・コレクショナー」、オーダーメイドや熟練の職人が考案した時計が購入できる「レ・キャビノティエ」などのスペシャルサービスのほか、「アメリカン 1921」の100周年を記念し、オリジナルを当時の製造方法で完全に再現した話題作「アメリカン 1921ユニークピース」を鑑賞することができる。
カルチャーの発信源として、ヴァシュロン・コンスタンタンの記念碑的な旗艦店の動向に今後も注目したい。
ヴァシュロン・コンスタンタン NYブティック
住所:28 East 57th Street New York, NY 10022
TEL:+1-212-317-8964
営業時間:月曜-土曜10 :00-18 :00、日曜:12:00-18:00
問い合わせ
ヴァシュロン・コンスタンタン TEL:0120-63-1755