2021年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選する! 連載第46回は、クストスから「チャレンジ クロノⅢ-S」の最新作を紹介する。
グレード5チタンの採用で到達した「チャレンジ クロノⅢ-S」のネクストステージ
2005年に立ち上げられたクストスは、「ニューラグジュアリー」を提唱し、スイスの時計製造の伝統を尊重しながら未来志向を感じさせる機械式時計を世に送り出している気鋭のブランドだ。
彼らが絶対的な自信を持つ技術は、ハイテク、スポーティ、エレガンスという3つの価値基準に基づいて考え抜かれている。代表的なプロダクトであるタングステンと最高品質のチタンを組み合わせることでローターの回転効率を飛躍的に高めたムーブメントは識者の間で高い評価を得ている。
トノウ型ケースの「チャレンジ クロノ」はクストスの代表的なコレクションであり、その最新シリーズ「チャレンジ クロノⅢ-S」から待望のニューモデルが登場した。
「チャレンジ クロノⅢ-S」はスポーツカーさながらのラグジュアリー感を追い求めることをコンセプトに掲げ、今回の新作では、グレード5チタンを採用することで機能の向上はもとより、ラグジュアリーな雰囲気を一段と強めている。
主には、航空宇宙産業の分野で使用されているグレード5チタンは、チタン合金の中でも30%に満たない最高水準のグレードに値する金属である。90%のチタン、6%のアルミニウム、4%のバナジウム、0.25%の鉄、0.2%の酸素で組成され、純チタン(グレード1~2)よりもはるかに強い物理的特性があり、優れた耐腐食性、優れた強度、軽量性、非磁性、耐火性を備えている。
ステンレススチールと比較するとよりグレーがかったグレード5チタンは、スポーティな「チャレンジ クロノⅢ-S」のスタイリングと親和性が高く、ホワイトやブラックのパーツ類と合わせることで時計全体を軽やかな印象にまとめている。
この他にも文字盤には随所に工夫が見受けられる。リズミカルに配したアラビア数字とバーインデックス、時分針のソード針、9時位置のスモールセコンドにはシチリアのシンボルマークである巴紋(ともえもん)など、主張のあるディテールが満載だ。
機械式時計のダイナミズムを視覚的に楽しめるスポーツウォッチは、休日を特別な時間にしてくれる優れたギアであり、男性のためのアクセサリーなのである。
クストス 公式サイト:https://cvstos.jp/