新型コロナウイルスにより、新作発表会が中止や延期を余儀なくされたウォッチシーン。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! 連載第33回は、オメガ「シーマスター ダイバー300M クロノグラフ チタン タンタリウム ナンバード エディション」を紹介する。
素材と色の調和が生む、コンビケースの新境地
例年にも増してコンビケースを採用したモデルを多く見かけた2020年新作ウォッチのなかで、確固たる存在感を示した秀作のひとつが、オメガ「シーマスター ダイバー300M クロノグラフ チタン タンタリウム ナンバード エディション」。
このモデルは、グレード2チタン、18Kセドナ™ゴールド、タンタリウムといった3種類のメタルを適材適所に用いることで、これみよがしになりがちなコンビケースを落ち着いた雰囲気に仕上げている。
時計全体のトーンを作り上げているケースに採用したグレード2チタンは、軽量かつ強度があり、屈強なダイバーズウォッチを作り上げるにはうってつけの素材である。
ベゼル、リュウズ、プッシュボタン、スケルトン針、サブダイアルリング、インデックスなどにあしらわれた18Kセドナ™ゴールドは、オメガが独自に開発した素材。赤みが強く変色への耐性が強いことが特徴で、時計全体に柔らかなコントラストを与えていることは一目瞭然だ。
ベゼルのベースとブレスレットのミドルリンクに用いたタンタリウムの効果も絶大だ。
タンタリウムはスチールよりも硬く、腐食にもとても強い一方で、密度が高く、柔軟であり、それでいて熱と電気を通しやすいという性質から、時計業界でも起用されることは非常に稀だと言われている。光沢のあるブルーグレーのカラーは、グレード2チタンや18Kセドナ™ゴールドと予想以上によく馴染む。
波模様があしらわれたポリッシュ仕上げのブルーセラミック(ZrO₂)製のダイヤルは、3つの金属とともに、アクティブなダイバーズウォッチをワンランク上の存在へと押し上げていることは言うまでもない。
ゴールドケースの入門機としても一押しの1本は、近日中の発売を予定。店頭に並ぶ日が今から待ち遠しい。
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