師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2017年12月号、2018年3月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま
「ひと目惚れ」藤野英人×堀 紘一
初めてお会いした時、とにかく感動したんです。ある話題を話していた時に、堀さんが「それは僕にはわからない」とはっきり言われたからです。どんな実績をお持ちの方なのか、もちろんよく知っていました。そんな人が「わからない」と自ら言われる。そうできる人は、意外に少ないんです。この人は信頼できる人だ、と思いました。大事なお金を投資するのに、この人は大丈夫だ、と思ったんですね。
上場後に、食事のお誘いをもらって。私に興味を持ってくださって、とても光栄でした。本当にいろんな話をしましたね。ありがたいことに、以後、お付き合いをさせていただくことになりました。
ずっと驚かされてきたのは、堀さんの率直さです。「あれはオレが間違っていた」とおっしゃることも多い。70歳を過ぎた社会的地位のある方が、自分の過ちを素直に認められる。本当に素晴らしいと思います。70代になったら、こんな人になりたい、と思っています。
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「小学5、6年生」楠本修二郎×梅澤高明 対談
G1サミットに参加した時、ここはビジネスやテクノロジー、金融などの話が中心なんだろうな、と勝手に思っていました。そこに「文化的側面が成長戦略にとって大事」という梅澤さんの話。衝撃でした。すぐにお声がけしたんですが、見ている視点がどんどん重なっていって。ひと目惚れでした。東京に戻ってすぐ会ってもらったんですが、今度は、うまく話を引き出してくださるので僕がたっぷり語ってしまい(笑)。
一見クールに見えるんですが、実はとても熱い人です。このギャップがかっこいいんですよね。日本にいない時も多いし、猛烈に忙しい人なのに、僕たちの店のオープニングに駆けつけてくださったりする。「ALFRED TEA ROOM」も「WIRED HOTEL 浅草」も「銀座大食堂」も。
梅澤さんと一緒にいると、小学校5、6年の頃を思い出すんです。大人の世界もちょっとわかっているけれど、子供らしいいたずらもしてみたい。あの頃の、なんともいえないワクワクするような時間が過ごせる人なんです(笑)。
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