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2022.04.03

【堀米雄斗】次代を担う子供や、その親世代に伝えたいこと<後編>

母国開催となった東京オリンピック2020。新競技のスケートボード・男子ストリートで金メダルを獲得し、世界的なスターとなった堀米雄斗。高校卒業とともに渡米し、スケートボードの本場で活動を続ける堀米に、アメリカを目指した理由、東京オリンピックでの重圧、スケートシーンの未来などについてお聞きした。3回にわたる独占インタビューの後編は、堀米が思い描く「理想のこれから」。前編「成功するために必要なこと」はこちら。中編はこちら

「すべてはスケートボードの未来のために」

――堀米雄斗は東京オリンピック後の初戦に、「X-Games Chiba 2022」を選んだ。X-Gamesとは、世界最大のエクストリームスポーツの国際競技会。今回初めて日本で開催される。

堀米:X-Gamesは幼い頃から憧れだったコンテストのひとつ。それが日本で開かれるなんて想像もしなかったから、本当にうれしい。僕にとってはオリンピック後初のコンテストになるし、東京オリンピックでは果たせなかった観客の前で滑ることが実現できる。自分ができる最高の滑りをみんなに見てもらって、スケートボードの楽しさを感じてほしいですね。

――先日、「X-Games Chiba 2022」の出場者リストが公開されたが、いま考えられる最高のメンバーが揃っている。最大のライバルといわれるナイジャ・ヒューストン、堀米が尊敬するシェーン・オニール。

堀米:ナイジャとシェーンは、自分にとってのスーパースター。でも、追いかけるという気持ちはあまりなくて、彼らにはない自分だけのスタイルを築いていきたい。やりたいことは見えている。やりたいことに向けて頑張っていけば、いつかはナイジャやシェーンのようなスーパースターになれるのかなと思っています。その僕がやりたいことをX-Gamesで見せられれば。

――X-Gamesの先にパリのオリンピックも見据えている。

堀米:パリも出たいし、その次のロサンゼルスも出場したい。具体的にいつまでコンテストに出るかわからないですけど、なんとなく30歳くらいまではコンテストにフォーカスしていきたいと思っています。やりたい技や新しいアイデアはたくさんあるし、まだ大会で出せていないトリックもある。大会のセクションは毎回変わるので、挑戦したい技をすぐに出せるとは限らない。レールが四角いか丸いかで、出せるトリックが変わってくるんです。10代の頃より、体の疲れや筋肉痛は抜けなくなったかなと感じますが、しっかりケアして、進化を続けていきたいですね。

――コンテストへの出場とともに、堀米は活動の幅をもっと広げていきたいと考えている。ビジネスへの興味も強まってきたのか。

堀米:日本でスケートボードのイベントや大会、スクールを主催したい。そうした活動を通して、スケートボードを一人でも多くの人に伝えていきたいですね。ゆくゆくは自分がプロデュースしたスケートパークを日本に作ることができれば最高です。ビジネスという言葉を意識することはないけど、それがビジネスということなのかもしれません。

――東京オリンピックでの活躍もあり、堀米は憧れのアスリートになった。「雄斗くんのようになりたい」と話すこどもたちも多い。次の時代を担うこどもたちや、その親の世代に伝えたいことは。

堀米:スケーターになるには、いろんなやり方があると思います。でも、ストリートの本質に触れるなら、アメリカを目指してほしい。それがいちばんの近道だと思うし、もし夢が叶わなかったとしても、学べることは多いはずです。僕自身、アメリカに渡ってものすごく成長できた。辛いことや厳しいことも多いけど、いままで家族にやってもらっていたことを全部自分でやるようになって、人間的にすごく大人になれたと感じています。僕はスケートボードの映像を見て、アメリカに憧れ、日本を飛び出した。だから、僕もみんなに何かを感じてもらえるような映像作品をつくっていけるよう、これからも頑張ります。

※インタビュー前編はこちら
※インタビュー中編はこちら

YUTO HORIGOME
1999年1月7日、東京都江東区生まれ。スケーターであった父親の影響で6歳からスケートボードを始める。幼少の頃より3メートルもあるバーチカルランプを滑り実力をつけ、10代はじめからは国内の大会では常に上位にランクイン。海外経験も豊富だったが、高校卒業後に本格的な渡米を果たして以降さらなる才能が開花。2017年にスケートボードで世界最高峰のコンペティションであるストリートリーグへの挑戦権を得ただけでも快挙であった中、初参戦からいきなり表彰台を連発。2018年には見事初優勝を果たし、瞬く間に世界のトップ選手に君臨。世界のスケートボードは堀米雄斗の時代に突入した。2019年には上海でのX—GAMESを日本人として同種目初制覇、またロサンゼルスでのストリートリーグを制すると、世界選手権でも準優勝を果たした。2021年には世界選手権を優勝。東京オリンピックでは、スケートボード男子ストリート、初代金メダリストとなった。

いままでとこれから』 ¥2200(税込) 著/堀米雄斗 発行:KADOKAWA
4月1日発売、堀米雄斗初の自伝フォトエッセイ。堀米雄斗の生い立ちからスケートに対する思い、さまざまな選択や決断、そしてこれからのヴィジョンを、本人が飾らない言葉で綴った。「写真を撮られるのは慣れているんですけど、やっぱり笑うのは苦手ですね(笑)。まあ、そういうところも含めて楽しんでいただければうれしいですね」(堀米)

TEXT=川岸徹

PHOTOGRAPH=杉田裕一

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