果てしないブルゴーニュの旅、そこから生まれる新ビジネス
「経営者たるもの、ワインを開けたら、次に抜栓するものは1本目より安いものであってはならない」。篠塚孝哉氏はホテル・旅館の宿泊予約サービスReluxを運営するロコパートナーズを起業して間もない2013年、ドイツ大手旅行会社社長に言われたその言葉を忘れられないという。
「今でも、その教えは頑なに守っています。人に振る舞う時、1本目より2本目、2本目より3本目と、値段を上げ続けないといけない。小さな経営者になるな、と。そしてその日に飲ませていただいたオーパス・ワンが本当に素晴らしく、そこから僕のナパの旅が始まりました」
集中的に同じ地域のものを飲み、その情報を身体に叩きこむ作業を篠塚氏は「旅」と呼ぶ。その日から2年以上カリフォルニア州ナパのワインを飲み続け、今は「ブルゴーニュの旅の途中」。
「ブルゴーニュを飲むようになって憧れの経営者の方に、ワイン会を通して会えたり、ワインは不思議な出合いをくれます」
現在は、新たな旅行会社を準備しながら、好きが高じて販売免許を取得しワイン事業も開始。
「畑や大地、ワインは旅を感じさせる。そこから受けたインスピレーションで、最高の旅を届ける準備をしていますよ」
篠塚孝哉のWine Profile
好きなワインの傾向
今は、フラワリーなブルゴーニュ
ワインの師匠
ビジョナルCTO 竹内真氏、マンガ『神の雫』原作者 樹林伸氏
平均消費量
仲間と飲むので、1週間で6本程度。1人に換算すれば週2本程度。
自分へのご褒美
ツウな人に振る舞う