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2021.03.30

初の女性社長! ポーラ及川美紀の開運アイテムとは?

ポーラ及川美紀のFUMIKODAのビジネスバッグ

「縁と人脈をつなげる開運アイテム」

販売から叩き上げでキャリアを積み、昨年ポーラの社長に就任した及川美紀氏。同社を含め大手化粧品会社で女性社長が就任したのは初のことだ。その及川氏が4年前、ひと目惚れして以来愛用するのが、色違いで3つ所有するという「FUMIKODA」のビジネスバッグだ。

「女性用のワーキングバッグはまだまだ少ない。でもこれは“働くシーン”に合わせながら、エレガントに見せてくれ、大事な商談の際は必ず使っています。アニマルフリーなので、エシカルなエグゼクティブの方たちもお持ちで、『その鞄、FUMIKODA?』なんてことがきっかけでお話しした方も。人脈をつなげてくれる開運アイテムなんです」

入社して30年間、資料やサンプルをつめた鞄を持ち歩いてきた。その日々のなか、出向、左遷ほか「サラリーマンが体験する、あらゆるネガティブな出来事」を経験してきたという。しかし「そのすべてが変化するきっかけだった」と笑う。

マノロ ブラニクの9cmハイヒール

ドラマ『半沢直樹』の白井大臣もこの鞄を愛用。及川氏が履いているマノロ ブラニクの9cmハイヒールも勝負アイテムのひとつ。

そんな及川氏がキャリアのなかの大勝負として語ったのが、2012〜’15年にかけて実行した大規模な社内改革だ。

「当時、商品購入継続率は70%を超えていて、業績も悪くありませんでした。しかし世間から『古い会社』と思われ、社員が仕事を楽しめていない状況だった。このままではポーラの未来に関わると思いましたから」

この改革が実行された後、業績は上がり、社員の意識も変化した。そして今、創業100周年に向け、再び新たな改革を進めている。

「私は『可能性の扉は自動ドアではない』とよく言います。待っていないで、開けるための行動を続けなければいけない」

現状維持に甘んじることのない及川氏の鞄には、変化へのアイデアが詰められている。

 

Miki Oikawa
ポーラ代表取締役社長。宮城県生まれ。1991年ポーラ入社。17年間の販売会社出向を経た後、商品企画部長、執行役員、取締役を務め、2020年代表取締役社長に。職場でのジェンダーギャップ解消や、がん共生プロジェクトにも精力的に取り組む。

OIKAWA’S TURNING POINT

23歳 入社1年で販売会社出向。顧客や販売員との交流の重要さに気づく。
36歳 課長昇進試験に落ちたことで働き方を改め、翌年は部長まで昇格。
45歳 全社のリブランディングを提唱、全部門のルール改定を行う。
47歳 赤字だったファッション部門に異動。1年で黒字に立て直す。

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=滝川一真

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