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2020.12.04

本田直之『パーソナル・トランスフォーメーション』刊行! コロナ禍を生き抜くための実験とは?

12月4日(金)に最新刊『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』が発売となり、ついに著書が75冊に達した本田直之氏。先行きが見えない今、本田氏が新たなる実験を始めた。コロナ禍のライフスタイル、働き方、ビジネスのヒントが詰まった新刊は、悩める仕事人たちの背中を押してくれる。今回特別に新刊からいくつかの例を引用。時代をサバイバルする術を身につけたい。

激動の時代をどうサバイバルするのか

2020年4月7日、政府は緊急事態宣言を初めて発令した。そんな混迷を極める最中、今までの自らの考え方を180度変えて、圧倒的なスピード感を持って動き続けていた人物がいる。動画配信で480セット(各14000円)の日本酒を売り切ったり、74冊の著書のうち22冊の電子書籍を無料で読めるようにしたり、働く場所を変えたり、ついには7月にオンラインサロン「Honda Lab.」をスタートするまでに至った。それが本田直之氏だ。

レバレッジコンサルティングの社長、著書累計300万部を超えるベストセラー作家、ベンチャー投資家、そして食やサウナを愛し、そのプロデューサーとしても活躍する男、と多彩な顔を持つ。そもそも本田氏は約15年前から、世界を旅しながら仕事をするノマドライフや、ハワイと東京でのデュアルライフなど、新しいライフスタイルを実践していた。仕事と遊びの垣根はなく、常に自分の心に正直に生きて来た。無駄を省くために緻密な計画性もあわせもつが、本能の人と言っても過言ではないのではないだろうか。

そんな本田氏の本能が今、訴えかけているというのだ。

「これからの1年、2年が、この先の人生に大きな影響を与えることは間違いない」

そう断言し、自分自身の変革を「パーソナル・トランスフォーメーション」と題し、新しい時代を生き抜くための実験を開始! 働き方、ライフスタイル、思考など自らの体験から得た気づきやアイデアを一冊にまとめた新刊『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』は、転ばぬ先の杖、まさに生きた実験記録なのだ。

パーソナル・トランスフォーメーション

働き方が劇的に変化していく

言うまでもなく、私たちの生活は一変した。ペストがルネサンスを生んだように、新型コロナは働き方、生き方の改革を余儀なくしている。また、さまざまな業界が苦況の中にあることは確かで、かつてない危機のなか、道標のようなものがあったら……と多くの人が藁をもつかむ気持ちなのではないだろうか。

新刊『パーソナル・トランスフォーメーション』は、まさにそんな仕事に、人生に一生懸命な人にこそ相応しい一冊。コロナ禍における、本田氏の実際の体験の数々、その波及効果、分析が赤裸々に記録されているからだ。

そもそも動画配信にまったく興味のなかった本田氏が始めたきっかけは、コロナで苦況に陥った人たちのために何かできないかという思いだった。

「最も大きな試みになったのは、6つの酒造の蔵元と1時間ずつ6時間のインスタライブを開催したことです。飲食店がダメージを受けて日本酒の世界が大変になっているということで行いました。6つの酒造の蔵元と1時間ずつ6時間のインスタライブを開催したことです。この時、彼らの日本酒を6本セットにして1万4000円で販売しました。購入してくれた方はこの6蔵の蔵元とZoom飲み会で一緒に飲める、という企画を立ててみた所、限定480セットがあっという間に売り切れてしまったのでした。2880本の日本酒が、です」

寄付やクラウドファンディングではなく、能動的に一歩踏み込んで、蔵元も購入者も笑顔になれるような試み。その売れた本数もさることながら、この企画から実行までたったの3日間だったというのだから驚かされる。デジタルの反響の大きさと、スピード感を肌で感じたエピソードだ。

また、最近ではヤフー取締役常務執行役員の宮崎弦氏が軽井沢に移住するなど、移住、または二拠点生活者が増え、働き方、生き方も変化の最中にある。元々、本田氏はデュアルライフの体現者ではあるが、あるアウトソーシングビジネスを体験することで、働き方のパラダイムシフトが急速に進んでいることを実感したという。

例に挙げたのは、事務的な作業、秘書的な業務、ウェブの管理運用など、多岐にわたる業務をチームでひきうけてくれる、オンラインアシスタントの会社、キャスタービズ。

「窓口になるのはフロントのマネージャーのみ。やり取りはその担当者とだけ行えばよくて、そこから全国にいるチームにさまざまな仕事がふられ、マネージャーによってディレクションされていく仕組み。……サポートスタッフは、細切れ時間を使って仕事ができる。かつ、どこにいてもできてしまう。スキルをうまく活用できるということです」

例えば、海外赴任先で家族がキャスタービズに登録すれば、日本にいなくてもスキル次第でいくらでも稼げる。利用者自身も細々とした支持を出さずとも、マネージャーが管理してくれるので不便が少ない。働く場所は日本に限らず、時間にも縛られず、働き方の多様性が加速していることが新たな情報とともに語られる。

印象的だったのは本田氏が立ち上げた「Honda Lab.」だ。個人、法人の両方があり、双方で「人生は壮大な実験だ」というテーマをもとに、日々実験をしているユニークなコミュニティ。

「私のオンラインサロンにメンバーが集まってきたのも、私がかかげたビジョンに共感してくれたからだと思っています。……共感性のファンを作っていかなければ、これからリアルビジネスは生き残れないと思います。繁盛していた店が、コロナでいきなり苦況に立たされてしまうように。わざわざファンがやってきてくれるお店があったように」

さらに、スキルの物々交換の時代が来ることも予見している。

「オンラインサロンというのは、こんなふうにスキルを磨ける場であり、物々交換を実現させる場にもなっていくということ。これは、私自身の取り組みも同じです。私が取り組んでいる鳥幸のプロジェクトも、サンシャインジュースのプロジェクトも、もちろんこの本の出版までのプロセスもメンバーに経過をみてもらえるようにする。実験を公開し、共有する」

本書の特長は、本田氏の走りながら考えている視点を追体験できる点にある。この激動の1年をいかに変化を恐れず行動して来たか、その結果何を得たのか、そして、どんな思考がいい結果を生んでいるのか。

「人生は壮大な実験である」

この本田氏の言葉は、挑戦へのハードルを下げてくれる。行動を起こそう、失敗してもそこから学べばいい、ただの実験なのだから。そう背中を押してくれると同時に、ワクワク感をも持たせてくれる。

自分の心が欲することに耳を澄まそう、自分の殻を破ってみよう。
そう思わせてくれる力が本書にはある。

 

 

本田直之氏
Naoyuki Honda
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。ハワイ、東京に拠点を構え、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、年の5カ月をハワイ、3カ月を東京、2カ月を日本の地域、2カ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々で食およびサウナを巡る旅をし、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。食やサウナのイベントのプロデュースも行う。オンラインサロン「Honda Lab.」主宰。著書は75冊、累計300万部を突破し、韓国・台湾・香港・中国・タイで翻訳版も発売。明治大学商学部産業経営学科卒、サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)。(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ、アカデミー・デュ・ヴァン講師、フィンランド政府観光局認定サウナアンバサダー。

TEXT=ゲーテ編集部

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