1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウエアを生み出し続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた熱き男たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「男を起動させる眼鏡#16」。
PERSON 16
ダイニングイノベーション Founder/西山知義
飲食業界のカリスマとして国内外で活躍する西山知義氏にとって眼鏡は、手元と遠方において視力の補正を行うもの。逆に言うとそれ以外の生活では裸眼で過ごすことも多く、それゆえいくつもの眼鏡を所有してはいないと言う。
「ただし、定期的に眼鏡ショップにはお世話になっています。使っているうちにフレームがいつの間にか歪んでしまうから。眼鏡の使用シーンとして多いのがクルマの運転時ですが、乗り降りが頻繁な場合は当然かけ外しも増えてきます。その際いちいちケースに戻すべきでしょうが、面倒くさがってパンツのポケットに入れてしまったり……。で、忘れてそのまま座っちゃうこともあるんです(笑)」
そういったことから頑丈なフレームを選ぶ傾向が強くなったと振り返る。
「数あるなかでも黒縁のスクエアモデルは、顔まわりがシャープに引き締まって見えることから長く自分の定番でした。とにかく老けこんで見られたくないんです(笑)」
いろいろなフレームを試すなかでたどり着いたこだわりが、サングラス風に表面を緩くカーブさせたレンズを入れること。
「さらにそのレンズにカラーを加えると、サングラス然としたルックスに仕上がります。なんと言うか、いかにも年配者の眼鏡という見え方が好きになれないんです。リーディンググラスをかける人にありがちな、フレーム越しに上目遣いで見る仕草も含め、ちょっと僕にはNG」
かく言う西山氏が今回選んだ1本は、繊細な形状を持つベッコウタイプ。
「意外なほど顔にフィットしており、僕自身びっくりしています。こんなふうに写真に撮られることも新鮮だし、特別な驚きがありました。僕は、シーンに合わせてはもちろん、いろいろ服装を変えます。やはり、いつも一辺倒じゃつまらない。ギャップを演出することが大切と考えているから。だからスーツやジーンズ、スポーティにアメカジなど、いろいろなスタイルにトライするよう心がけています。このフレームはさまざまな装いに合わせられる非常に高い汎用性を持ちつつも、表情をシックに落ち着かせるところがいいですね」
Tomoyoshi Nishiyama
1966年東京都生まれ。焼肉レストラン「牛角」をはじめ数々の外食チェーンを育て上げ、2013年にダイニングイノベーションを設立。「やきとり家すみれ」「焼肉ライク」など、国内外に200店舗を展開する。
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