さらなる高みを求め、常に進化を続ける三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの7人。 そのメンバー各人に、己のパフォーマンスを引きだすための"肉体論"について聞いた。5回目は、登坂広臣。
鍛えすぎるのは自分の身体には向いてない
普段は特にトレーニングとかしてないんです。しない時期は、本当に何もしない(笑)」。 登坂がそう語るのには、理由がある。
「映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』の撮影でフィリピンに1ヵ月滞在していた時、TAKAHIROさんと毎日めちゃくちゃ筋トレして、身体をバキバキにしたんです。そうしたら、ものすごく歌いづらくなってしまって……」
肉体が変わったことで、身体のなかで音が共鳴する感覚がなくなってしまったという。
「その経験から、鍛えすぎるのは自分の身体には向いてないんだなとわかりました」
日頃はジムで走る程度にとどめ、ツアー前になるとウェイトトレーニングを始める。
「身体のケアを始めることで、メンタル面もツアーモードになっていく。そういうメリハリは、仕事をするうえでも一番大事にしている部分ですね」
これもアーティストとしての10年間で身につけた、自分との向き合い方のひとつだ。
「『あの人はこうやっているから俺もそうする』というのは、きっと違う。自分にとっての最適なやり方を見つけていく作業は、これから年齢を重ねていくにつれてもっと重要になってくるんだろうな、と感じています」
Hiroomi Tosaka
1987年東京都生まれ。ボーカル。2020年1月よりボーカルの今市隆二と共に「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKA」を全国のドームで開催し、およそ26万人を動員した。アーティスト・表現者として活動の幅を広げている。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのニューシングル『Movin’ on』が発売中。