移動時間を旅の悦びに昇華してくれる、豪華客船の旅。食、エンタメ、人との出会い……その楽しみ方は無限大。経験豊富なエキスパートたちの記憶に残る旅を参考に、次なる冒険に心躍らせたい。今回は、クルーズ・ジャーナリスト 藤原暢子氏のMy Bestクルーズ旅をご紹介。【特集 クルーズ&列車の旅】

小型ラグジュアリー客船で乗客との交流を楽しむ
「寄港地の食文化にフォーカスした、『S.A.L.T.』というプログラムが『シルバー・レイ』運営元のシルバーシ・クルーズ社の魅力。船内で提供する料理はもちろんのこと、寄港の際には地元料理とワイナリーを楽しむツアーなどが行われています。
発着地のリスボンには、イワシ祭りが行われる時期に入港。地元のお祭りに自然に参加でき、単なる観光にとどまらない深みがありました。乗客と一緒に体験できる仕掛けが多く、客同士の交流も小型ラグジュアリー船ならでは。下船後にシンガポールの方のご自宅に招いていただく、なんてことも。
F1モナコグランプリ観戦や地中海や中東の名門ゴルフ場でのプレイがセットになったクルーズは何度行っても楽しめます。自分でチケットを取る手間が省けるのも魅力です」


藤原暢子
クルーズ・ジャーナリスト。1998年に英国客船で世界半周を経験。以来、取材とプライベートで140隻以上に乗船し、90ヵ国超を巡る。現在はフリーで多媒体に寄稿。ラグジュアリー客船に精通し、上質な船旅の魅力を発信し、アマゾン川探検、欧州リバークルーズにも親しむ。
この記事はGOETHE 2025年7月号「総力特集:豪華クルーズ船&列車の旅」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら