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2021.10.15

JRA競走馬ゲーテ号が阪神競馬場でついにデビューへ!

競走馬の「馬名」は、誰が、どのようにして決めているのか?
ディープインパクトは”強い衝撃”と直訳できるが、まさに、その活躍は世界中に衝撃を与え、後の競馬界に深く影響を及ぼしている。2020年秋。突然の出会い、会話から生まれた「ゲーテ号」の馬名申請に立ち会った編集部。そこから夢を追いかける連載「走れ!ゲーテ号」が始まったのだが、1年の時を経て、ついに10月16日(土)デビューの日を迎える。

今春、ゲート試験を無事に通過した際のゲーテ号

「武豊騎手凱旋門賞壮行会」取材日に命名

1年前の2020年9月下旬、編集部はゲーテ本誌の取材(武豊特集)にて、京都を訪れていた。
武豊邸で、取材アイテムの時計、靴、鞄などを本人と一緒に「何を読者に届ければ面白いのか?」と考えながら選び、無事にアイテムの撮影取材も終わり、最後の撮影場所、武豊氏行きつけのレストランへ移動する時だった。

この頃の武豊氏は、翌週に競馬界最高峰ともいえるフランスのレース「凱旋門賞」(後に、残念ながら騎乗せずに帰国することになったが)を控え、慌ただしく、騎乗する馬のオーナー・松島正昭氏と渡航準備を整えていた。コロナ禍故に、騎手と馬主の2人だけの旅路となるだけに、クルマでの移動中も電話で密な確認をしていた。

2020年秋、本誌の取材でインタビューに答える武豊氏

レストランに到着し、ゲーテの編集部員とカメラマンが撮影を始めた。

松島:「もうええんちゃう(笑)。今日、東京に帰らはるん? 新幹線の終電まで時間あるから、どう? 一緒に食べていったら? せっかくやし」

粋な計らいではあるが申し訳なさが先立った。2人(松島オーナーと武豊)の日程的には、この日しか渡航前に食事をする機会がなく、壮行会を兼ねていたはずである。

松島:「ゲーテってどういう意味? あの、人の名前?」

編集部:「ハイ! ドイツの有名な文豪なんですけど、その生き方というか人生訓みたいな感じが、誌面作りの軸でして」

松島:「どんな?」

編集部:「作家であり、学者でもあり、政治家もやり……。とにかく人生、死ぬまで仕事も遊びも追い求めた人でして」

松島:「……ふ~ん。武ちゃん(笑)、どうや? 来年の馬、ゲーテって名前は?」

武豊:「いいですね! 面白いですね。多分いけますね(申請が通るかどうかの話)。これまで聞いたことないですし」

松島:「編集部としては、ええんか? 雑誌名とかぶるけど、権利がどうとか……(笑)。まっ、人名やもんね」

こうして決まった競走馬「ゲーテ」なる馬名。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの生き様に共感したことが、雑誌「GOETHE」の命名由来。
同じく、その生き様に自身の馬主ストーリーを投影した松島オーナー。
物語はこうして始まった。

2006年、凱旋門賞に挑戦したディープインパクトと武豊氏。Licensed by Getty Images

父はあのディープインパクト

松島:「決めた! じゃあ、ディープの仔にしよう、ねっ、武ちゃん! 」

お父さんは、あのディープインパクト。お母さんは、フランス出身のプラスヴァンドーム。2019年、あまりにも突然にこの世を去ったディープが遺した仔は、残り2世代だった。最終世代は指で数えるほどしかいないため、’21デビュー組が実質的な最終世代ともいえる。調教師は武豊騎手の弟・武幸四郎氏に決定した。

かくしてゲーテ号は、’20年11月より北海道千歳市社台ファームにて競走馬としての育成を開始。基礎的なトレーニングを積んだ後、今年春には、ついに栗東(りっとう)トレーニングセンター(滋賀県)に拠点を移した。

今夏デビューに向けて無事にゲート試験を一発で通過したものの、「ヒンヒン鳴いて幼く感じられたので、夏の間は無理せずメンタル面の成長を促して秋からレースに使いたい」という武幸四郎調教師の判断によって、時間と手間をかけてじっくりと育てる方針へと変更となった。再び生まれ故郷の社台ファームに戻り、涼しい北の大地で ひと夏を過ごすことになった。

その後、秋になるとデビューに向けて武幸四郎厩舎へ。ミルコ・デムーロ騎手がまたがって調教するなど、順調にトレーニングを積み、ついに2021年10月16日(土)の阪神競馬場での第5レース新馬戦に出場することが確定した。

発走時間は、昼の12時25分。鞍上は、命名のきっかけを作ったレジェンドジョッキー武豊。

オーナーの松島正昭氏は「武豊騎手に凱旋門賞を勝ってもらう」ことを馬主生活の最大の目標とする。

ようやくたどり着いたスタート地点で、一体どんな走りを見せてくれるだろうか。

みんなの期待をのせて、走れ、ゲーテ号!

リラックスした表情を浮かべるゲーテ号

TEXT=鈴木 悟(ゲーテ編集部)

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