投機的バブルが追い風となり、価格高騰を続けるヴィンテージアイテム。アートピースであればあるほど、その取引は熱狂的コレクターが優先され、出回ること自体まれだ。今注目のヴィンテージを教えてもらった。
心に届く音を奏でるスピーカー
どんなにデジタル技術が向上し、レコーディングの再現性を極限まで高めたオーディオシステムが誕生しても、揺るぎない人気を誇るヴィンテージスピーカー。
現行品では決して出せない、生命を宿した説得力のある音に魅了される者は後を絶たない。近頃では、長く楽しめるインテリア・ギアとして、門を叩くライトユーザーも増えているという。
ヴィンテージオーディオは、リーマン・ショックも震災もパンデミックをも乗り越え、希少品は、価格が下がることもほとんどなく、その獲得競争はますます激しさを増しているのだ。
同じモデルであっても、製造年や保管状態などによって個体差も大きいこのジャンル。自分好みの個体に出合う機会は一期一会と言えるかもしれない。
1970年式 TANNOY AUTOGRAPH
演奏会場にいるかのような臨場感のある音が楽しめるタンノイ社の名器「オートグラフ」。英国オリジナル、モニターゴールド搭載、同軸2ウェイスピーカー・オールホーン型・コーナー型、1970年イギリス製。¥8,800,000(ペア価格)
1950年代 STEPHENS TRUSONIC E3
チャールズ・イームズがデザインしたスピーカー「E3」は、映画会社のトーキーシステムを構築したメンバーが創立したステファン・トゥルーソニック社製。3ウェイスピーカー、フロア型、1950年代後半アメリカ製。2本で¥10,870,000
1950年代 GENERAL ELECTRIC G-501(上)
オーディオ界では真空管が有名なゼネラル・エレクトリック社製の家庭用スピーカー「G-501」。オリジナルのサランネットをはじめ、50’Sなデザインがお洒落。2ウェイスピーカー、小型、1950年代中頃アメリカ製。¥380,000(ペア価格)
1960年代 EMPIRE 8000P(下)
レコードプレイヤーやカートリッジのメーカーとして有名なエンパイア社が作った、円筒型スピーカー「8000p」は、部屋のインテリアとしてもなじみがいい。3ウェイスピーカー、フロア型、1960年代中頃アメリカ製。¥715,000
サウンドクリエイト
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