フランスのクリスタルガラスメゾン「ラリック」。本物のラグジュアリーを知る人にこそふさわしいクリスタルのオブジェに世界のセレブリティたちが賞賛するフラワーアーティスト東信氏が花を活ける。東氏の精神と高いクリエイティヴィティを併せ持つメゾンとの共通点は――。

世界的フラワーアーティストが憧れる「ラリック」の魅力
スイートピー、チューリップ、紫陽花に菊。真っ白な花が活けられたその花器は、鮮やかな緑の花軸をしかと抱き、花びらの白さを讃える。
「このフラワーベースを見た瞬間、白だと閃きました」
とは、フラワーアーティストの東信氏。クリスタルガラスメゾン「ラリック」の花器からインスピレーションをうけ花を活けた。その花器とはベルベットのようなテクスチャーのクリスタルガラスに、酒の神バッカスが伴う10人の巫女が舞う「バコントゥ」だ。
「花だけではなく、この女性たちの美しさも魅せられるようにと白を選びました。白はこの擦りガラスのようなサテン仕上げのクリアな印象もともに花と引き立て合えると思ったのです」
花と植物を題材に実験的なクリエイションを続け世界中で作品を発表し、国際的に高い評価を受けている東氏は、花器はとても重要な存在であると語る。
「フラワーアレンジメントの技術は、歴史的にも器の発展とともに向上してきました。花と器はともに高めあう存在で、そして花器がなければ、花は活けられない、すなわち私も生きられないということ。花と器と水、それらは等しくとても大きな意味を持つ存在なのです」
アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代を切り拓いたパイオニアにより創設されたラリック。その花器は東氏にとっても長年憧れであった。
「ラリックの装飾的で色気のある器は立体的なぶん、さらに表現力を問われるのではとも思っていました。けれど実際に活けてみると、器の存在感がありながらも花のパワーもさらに高めてくれました」
ラリックの創設者、ルネ・ラリックは「アートを日常に共存させる」という非凡なアイデアのもと装飾的デザインのプロダクトを提唱し続け、ビジネスとして確立した。一方、東氏も世界の街角で道ゆく人々に花を配る「FLOWER SHOP KIBOU」などのパフォーマンスを行うことで、「アートを日常に」することを提案し続けている。
「花って、世界中で冠婚葬祭に使われているもの。でもそれだけではなく芸術としてももっと日常に取りこんでもっと日常を豊かにしてほしい、そういう思いで私は日々活動しています」
本物の上質を知る人にこそふさわしいラグジュアリーな器で、花とアートをより身近に楽しんでみたい。
ラリックのフラワーベース&オブジェコレクション



創造性に溢れた進化を。現代的なプロジェクト
ラリックのクリスタルガラスの花器やオブジェは、実用品でありながら芸術品のような装飾美を併せ持ち、真のラグジュアリーを知る人たちの感性を満たし続けている。
ラリックはさらに、その創造の歴史と優れたクラフツマンシップにより現代芸術家とのコラボレーションを数多く手がけている。2015年には現代アートを代表する芸術家、ダミアン・ハースト氏とのコラボレーション作品を発表。さらに世界的建築家のザハ・ハディド氏、光の芸術家と称されるジェームズ・タレル氏とのコラボレーションを発表し話題をさらった。

そして、顧客体験の面でも進化を続け2024年にはデジタルプロダクトパスポートを導入した。真正性や所有権の保持はもちろん、NFTとして機能するCGIアニメーションをダウンロードすることもできる。
時代が求める才能と技術を常に取りこみ、ラグジュアリーな体験を提案し続けるラリックから今後も目を離せない。
東信/Makoto Azuma
1976年生まれ。フラワーアーティストで、オートクチュールの花店『JARDINS des FLEURS』主宰。国内外で花と植物を用いた多岐にわたる表現活動を行い高い評価を受けている。
問い合わせ
ラリック ジャパン TEL:0120-505-220