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2021.05.20

フーバーって何? ウーバーじゃないの?【英語力0.5レッスン】

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。英語力ゼロレッスン「人のEnglishを笑うな」第96回!

hoover(フーバー)って??

イギリスで暮らしていた短い期間、何度か突然の訪問に驚いたことがあります。ただでさえ英語ができないので、アポ無しで誰かに来られると、来た理由を理解することすら時間がかかってしまい、それが面倒で結構な頻度で居留守を使っていました。
しかしその日は、明らかにいると思われたのか、チャイムが鳴り止まず、しぶしぶドアを開けました。

Do you have a hoover?

アパートの管理人がそう言っています。
「ドーユーハブ ア フーバー?」
そう聞こえました。「フーバー」ってなんだかわからず、「ウーバー?」「ウーバーイーツきたよってこと? 頼んでないけど?」と訝しげに廊下を見ると。

なぜか廊下一面に、クッションの中に入っているような細かいビーズが散乱していました。管理人は困った顔をしながらまた言いました。

Our hoover doesn’t work now. Do you have a hoover?
(わたしたちのフーバー動かなくて。フーバー持ってる?)

この状況だと、絶対ウーバーイーツの話ではないなとわかりました。

hoover=掃除機

ということでした。引っ越し作業中にクッションが破れて中のビーズが廊下に散乱、管理人室の掃除機も壊れていて、「お願い! 掃除機貸して」と来たのでした。

掃除機は“vacuum(バキューム)”と覚えていたので、ここでは意味がわからなかったのです。
しかしイギリスでは“hoover(フーバー)”という掃除機のブランドのことを、掃除機そのものを表す名詞として使うこともあるということでした。元来アメリカの家電メーカーですが、イギリスに大きな工場があり、イギリス人にとっては掃除機=hooverなのだそうです。

管理人さんは“hoover”を「掃除機」という名詞として使いましたが、以下のように「掃除機をかける」という動詞としても使えるそうです。

Please hoover the floor now. (今、床に掃除機かけといてください)

PenはPenって言って欲しい。

同じように、ブランド名が、モノそのものを表す言葉に変化している言葉はいくつかあるそうです。例えば、ボールペン。普通に言えば“pen”でいいわけですが、時折“biro(バイロ)”という人がいます。

I have a biro.

本来、中1で習っているセンテンスなのにもかかわらずさっぱり意味がわかりません。悔しい限りです。
これも、ボールペンを最初に開発したのがBiroという人なのだそうで、そこから来ているということです。

そういえば、私が「リモコン」という名詞を知ったのは、10代の中盤の頃でした。
家にエアコンも、テレビもありましたが、我が家はずっと「リモコン」のことを「ズバコン」と呼んでいて、一般的には「リモコン」と呼ばれていることを、ずっと知らなかったのです。

ある日、友人の家で「は? ズバコンって何? リモコンでしょ」と言われたのが恥ずかしくて、そのままズバコンの記憶は封印していたのですが、“hoover”を知った時にふと蘇りました。あれは、同じことなのでは……?

調べてみると、1970年頃に三洋電機が開発した最初のテレビのリモコン、その商品名が「ズバコン」でした。離れていても、テレビをズバッとコントロールできる、だからズバコン、なのだそうです。その商品の衝撃を両親はそのままに「リモコン」のことを「ズバコン」と言い続けていたようです。案外こういうこと、各家庭にあるのではないでしょうか。その国バージョンが“hoover”とか“biro”なのかもです。

Illustration=Norio

TEXT=MOMOKO YASUI

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