ニューノーマル時代の仏壇の形
人々の生活様式が劇的に変化を遂げている昨今。そんな新時代にふさわしい“終活の形”があることをご存知だろうか。アイスフラワーの製造・販売を手がける「テンマック」が展開中の、お墓と仏壇を一体化させた「花供養墓(はなくようぼ)」である。
仏壇下部の収納箱に粉骨した遺骨を納めることにより、いつでも自宅で故人を想い、偲(しの)ぶことができる。墓地に出向く時間が省けるうえに、墓探しの準備をする必要もない。「おうち供養」「手元供養」と呼ばれる、ひとつの様式である。
同社は2017年に仏壇事業を開始。当時は、いわゆるコロナ前であり、まだ新しい生活様式は世の中に浸透していなかった。ステイホームでもお墓参りができる「花供養墓」は図らずもニューノーマルの時代を見越したモダンな提案となっていたのである。
葬祭事業大手「メモリアルアートの大野屋」による一般意識調査によると、手元供養の認知度はわずか23%。そして、遺骨を身近に置くことに対し「抵抗がない」と回答したのは61%。お墓と仏壇の一体型スタイルは、終活業界に一石を投じるだけでなく、墓参りという文化様式にイノベーションを起こす可能性を秘めているのである。
問い合わせ
テンマック TEL:0120-4187-35