老いを感じさせる顔のたるみやシワは、切らない施術「HIFU(ハイフ)」ですっきり撃退。見た目の若返りも、もはや夢じゃない。【特集 男の美容最前線】
若々しい艶顔は手に入る!
長期に及ぶマスク生活も個々の裁量となり、やっと口元が解放されたと歓喜すると同時に、押し寄せるたるみやシワの悩み。いつの間にか肉が下がり、深い線が刻まれているのだから驚きだ。とマスクを悪者にしてみたが、たるみの原因は何もそれだけではない。
「顔をゴシゴシとこする男性をよく目にしますが、その摩擦だけでも皮膚は伸ばされてしまいます。頬杖をつけば左右差も出てきますし、日々の習慣で顔の印象はかなり変わってきます。歳を重ねると、肉の量は変わらないまま骨が痩せ落ちて靭帯が緩むため、脂肪層が下がりたるみにつながります。ちょうど女性の目線に当たりやすい、首元のシワも意外と目立つもの。老化にはなかなか抗えないですが、若々しく見せるためにも肌質管理やたるみ、シワのケアが大切です」
そう語るのは、東京美容クリニックの山村菜実理事長。生活習慣の見直しや日常のホームケアで多少の改善は期待できるが、結果がでるまでには時間がかかる。脱マスク解禁となり即効性が欲しいとなると、やはり美容医療の力を借りるのがスマート。ただ、メスを使う施術に抵抗がある人も少なくないはず。そこで推奨するのが切らないリフトアップ治療法、HIFU(High IntensityFocused Ultrasound)だ。
「高密度超音波施術であるHIFUは、焦点領域に集めた熱を凝縮させ、特定の層をピンポイントで加熱する作用を持っています。その熱エネルギーが、皮膚の下にあるSMAS膜をギュッと締めてくれるので、緩んでいた部位がグッと上がっていきます。また、真皮層にはコラーゲンがあるのですが、温度を上げたりダメージを与えると創傷治癒の過程で生成が促進されます。そのため、1〜3ヵ月ほどかけながら徐々に引き締まると同時に、ハリ艶のある肌へと仕上がります」
フェイスリフトなどの外科施術では術後の腫れがしばらく続くが、HIFUはダウンタイムがほとんどなく安全性も高い。
「当クリニックでは3種のHIFUを扱っており、機械によって施術可能な部位や感じる痛みも異なるため、各々に合う施術内容や照射強度を相談しながら進めています」
継続期間や予防を考慮し、半年に1回ほどの頻度で施術を受けるのが望ましい。たるみきってしまうと引き上げること自体が難しくなる。早め早めの対策で若さを保ちたい。
気になる顔のたるみから、首元のハリ感までアップ!
横に何本も刻まれた首のシワ、顎から耳元にかけてぼやけたフェイスラインが気になると同院を訪れたX氏。測定器による肌診断を参考に、山村理事長の丁寧なカウンセリングを受けた後、顎~頬周りには「ウルセラ」、首には「ウルトラフォーマーⅢ」と、部位に合わせて2種のHIFUを使い分けるリフトアップ施術を行った。
ウルセラをあてた際には「骨に響くような痛みを多少感じましたが、我慢できない痛さではないですね。首に関してはまったく感じませんでした」と話すX氏。所要時間は約1時間、施術後すぐにアフターを撮影したが、肉が引き締まり肌のハリやトーンがアップしたように見える。
「刻まれたシワは老けを感じさせてしまうので、艶感が失われてしまいます。老けジワやたるみをHIFUで改善しながら、年相応のダンディな印象へと仕上げるのがよいと思います。シワの癖がどうしても強いという場合は、骨が痩せた部位を補填するヒアルロン酸施術や、抵抗がなければ糸リフトやフェイスリフトといった外科施術を並行して行うのもお薦めです」(山村理事長)