韓国ではボディビル大会や”美ボディコンテスト”で栄冠を手にした美女が、フィットネス誌やテレビなど、さまざまな分野で活躍していたりする。そんな健康美をもつ“マッスル美女”たちをシリーズで紹介する。【マッスル美女64】
『ターミネーター』サラ・コナーに憧れて
今回紹介するイ・ハリンは、韓国で「世界に通じる美ボディを持つ」とされるマッスル美女だ。
昨年上半期に開催された韓国最高峰のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』の世界大会では、ミス・ビキニ部門1位を獲得。スポーツモデル部門とフィットネス部門ではいずれも5位入賞し、ステージに華を添えた。
そもそもイ・ハリンが注目されるようになったのは、2015年にラスベガスで行われた『マッスルマニア』世界大会だ。当時彼女はミス・ビキニ部門とスポーツモデル部門で2冠を達成。以降韓国では世界大会の切符を手にするマッスル美女が続々と登場している。
つまりイ・ハリンは、韓国フィットネス界で世界進出という新たな道を開拓した第一人者というわけだ。
そんなイ・ハリンは、ボディメイキングに関しては他の追随を許さないほど情熱的に取り組んでいると関係者の間で評判。なんでも彼女は、“超有名ハリウッド映画”のキャラクターに憧れて美ボディを目指すことになったのだとか。
世界大会のステージを終えたイ・ハリンは、韓国メディアと交わしたインタビューでこう話している。
「映画『ターミネーター』に登場するサラ・コナーに衝撃を受けたんです。演じるリンダ・ハミルトンさんの身体があまりにもカッコよくて……けん垂をするシーンでの後ろ姿のしなやかさといったら、もう言葉になりませんでした。“自分も絶対あんな風になってやる!”と思って、ウェイトトレーニングを始めたんです」
とはいえ、イ・ハリンはもともと身体を動かすことが好きだったらしく、大学時代にはコンテンポラリー・ダンスを専攻し、ヨガやピラティスのインストラクターライセンスも所持している。「サラ・コナー並みの美ボディはすぐに実現したのでは」と思ってしまいがちだが、決してそうではないそうだ。
「憧れの人に一日でも早く近づきたくて一心不乱にトレーニングしていたんですけど、ある日負荷をかけすぎて脚を傷めてしまいました。右太もものタトゥーは、その時の傷を隠すためのものです。当時はとてもショックだったけれど、地道なトレーニングの大切さを深く実感できたという意味では良かったのかもしれません。あの時に自分を見つめ直していなかったら、大会で素晴らしい成績を残すこともなかったと思います」
食事管理の大切さに気づいたのも、この頃だという。
「身体は食べたものから作られるので、たんぱく質を十分に摂るとか、野菜は必ず食事に取り入れるとか、基本的なことを毎日コツコツと続けるようになりました。家の近くに日本料理のお店があるんですけど、味つけが丁寧で美味しくて、それでいて身体にいい食材ばかりなのでとっても気に入っています!」
試行錯誤を重ねながら数々のフィットネス大会で実績を積んだイ・ハリンは、インストラクターとしても充実した日々を過ごしているらしい。彼女の思いはこうだ。
「トレーニングは健康と美容のために必要不可欠ですが、私にとってそれだけではないんです。ひとつの目標に向かって努力して、頑張った分だけ結果がついてくる……言わば、自分に自信をつける手助けをしてくれるんですね。これは私がインストラクターとしてこだわっている部分でもあって、フィットネス界での活躍したい人たちが心身共に最高の状態で、笑顔でステージに立てるような指導を心がけています。私の存在が少しでもエネルギーの源になればと思いながら、今日も美ボディ作りに励みます(笑)」
実際に、最近はイ・ハリンのトレーニング指導を通じて世界大会を制するフィットネス・モデルの姿も目立つようになった。彼女の笑顔が輝く限り、韓国フィットネス界は安泰といっていいだろう。