GOLF

2025.07.10

伝説のゴルフクラブ! 地面から打つ専門メーカー「ロイコレ」の最高峰フェアウェイウッド

ロイヤルコレクションが原点回帰。「地面から打つクラブの専門ブランド」と堂々と宣言し、かつて世界を席巻した技術力を進化させて、再び制空権を掴み取ろうとしている!

ロイヤルコレクション「RC-VXシリーズ」

自在な弾道コントロールと揺るがぬ直進性能と

2025年6月に発売を開始したロイヤルコレクションの新モデルは、自在な弾道コントロールができる「VTシリーズ 」と、揺るがぬ直進性能を持つ「VXシリーズ」の2機種。それぞれフェアウェイウッドとユーティリティがラインナップされている。

「VTシリーズ 」は弾道やスピンコントロールができる可変ウェイトを装着しており、操作性と飛距離性能を重視するゴルファー向けに開発されている。

また、「VXシリーズ」はフェースの反発効率を高めて飛距離性能を重視したモデルで、オートマティックにゴルフを楽しみたいゴルファー向けに開発されている。

2機種共通の特徴が「V-CAVITYデザイン」と呼ばれる構造だ。ソールの剛性を高め、フェースの反発効率を向上させる設計が施されており、ヘッド内部のソールのリブに厚みを持たせることで、打球音の調整とインパクトエリアの剛性を実現している。それにより高い反発性能がありながら、ボールがフェースに食いつくような打感が得られる特殊な設計が施されている。

世界を席巻した「キャビティソール」

かつてロイヤルコレクションは“ロイコレ”の愛称でアマチュアだけでなく、世界のトッププレーヤーからも高い支持を得ていた。その要因の一つが特徴的なキャビティソール構造だった。

ロイヤルコレクションは、1992年に誕生したゴルフギアメーカーで創業は日本のゴルフ発祥の地である神戸。

同ブランドを有名にしたモデルが「RC-3」。1993年に発表した最初のクラブ「RC-1」からじわじわと支持率を高め、「RC-3」が発表される頃には「ロイコレと言えばフェアウェイウッド」と言われるほど、その分野での地位を確立していた。

構えた時の顔とソールの抜けを徹底的に追求して、プレーヤーファーストの視点でとにかく機能性に優れたゴルフクラブ。その評判がトップアマからプロの世界へと広がり、2001年にはメジャーチャンピオンであるニック・プライスとクラブ契約を結ぶまでになる。

また、フェアウェイウッドというジャンルもロイヤルコレクションにとっては追い風となった。

今でこそクラブ契約フリーのプロゴルファーが多くなっているが、当時はメーカーと契約していることがステイタスであり、それゆえに契約メーカーの縛りも強かった。ただ、14本のクラブの中で、フェアウェイウッドやユーティリティは比較的、契約メーカーからの縛りがゆるかった。

そこにはさまざまな要因があると言われているが、プロにとって試合で使えるフェアウェイウッドやユーティリティが少なく、いくら契約メーカーだからといって容易にクラブを新モデルに替えることは難しかったからだ。

そこに、こだわりの強いプロをも納得させる機能を備えたロイヤルコレクションが注目を集めたのは当然のことだったのかもしれない。

「契約外のメーカーのフェアウェイウッドをバッグに入れている」。そう聞くだけで、そのフェアウェイウッドが気になるのは当然のことで、ロイコレ人気を加速させたことは間違いない。

ロイヤルコレクションはその後もツアーで支持されるユーティリティなど新モデルを次々にヒットさせたが、時代の流れと言うべきか、プロゴルファーが求めるものを重視してきたことが逆に時代に取り残されることになる。

そんななか、2020年に大幅な組織変更を行い新生ロイヤルコレクションとしてスタート。

今回の新モデル「VTシリーズ 」と「VXシリーズ」は、再び輝きを取り戻すためにこれまでの技術を集約させ、さらに進化させて開発された渾身のモデルと言える。

再びロイヤルコレクションが制空権を取り戻す日はそれほど遠くないかもしれない。

進化した「RC-VXシリーズ」

ロイヤルコレクションはかつてメジャーチャンピオンも使用するなど「フェアウェイウッドと言えば“ロイコレ”」と言われるほど一世を風靡した。ただ、開発コンセプトをツアーに特化したことで時流に取り残される形となり、結果失われた10年と呼ばれるほど忘れ去られた存在になっていた。

そんなロイコレが原点に返り2025年に再起動する。その一翼を担うのが「RC-VXシリーズ」。追求したのは揺るがぬ直進性。オートマチックにボールを正確に飛ばすためにフェースの反発効率を高めたモデルだ。

もともと、ロイコレがツアーを席巻した要因のひとつがソールの抜けのよさ。あらゆるライから振り抜けることで、果敢に攻めることができる。その機能を進化させたのが「V-CAVITYデザイン」だ。ソールの剛性を高め、フェースの反発効率を向上させる設計が施されている。

また、ヘッド内部のソールのリブに厚みを持たせることで、打球音の調整とインパクトエリアの剛性の向上に成功。高い反発性能がありながら、ボールがフェースに食いつくような打感が得られる特殊な設計になっている。「地面から打つクラブの専門メーカー」を目指し、再びロイコレが世界の頂点を目指す。

ロイヤルコレクション「RC-VXシリーズ」
フェース部分のボールとのインパクト時に摩擦係数が上がり、”滑り”を防ぐため安定したスピン量に。フェアウェイウッドは3W(15度)~9W(24度)の6種。ユーティリティはU3(19度)~U6(28度)の4種。また、操作性と飛距離性能にこだわるゴルファーに向けた「VTシリーズ」も同時発売。フェアウェイウッド¥57,200~、ユーティリティ¥46,200~(ともにロイヤルコレクション)

問い合わせ
ロイヤルコレクション TEL:06-4862-6677

TEXT=出島正登

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