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GOLF

2022.04.05

タイガー・ウッズから学ぶゴルフ上達の思考法──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。

タイガー・ウッズから学ぶ、ゴルフ上達のヒント

タイガー・ウッズが今年2月に単独の自動車事故を起こして以来、初めてスイングする姿を自身のSNSで公開しました。以前と比べて慎重にスイングをしているように感じますが、これからの復活に期待が膨らみます。タイガー・ウッズはこれまで度重なるケガで再起不能と言われながらも復活を遂げてきましたが、今回も不死鳥のように復活してくれることでしょう。今回は復活が期待されるタイガー・ウッズのゴルフの取り組みを「PGAツアー超一流たちのティーチング革命」から一部抜粋し、再構成した記事としてご紹介します。ゴルフに対する考え方をアップデートすることでゴルフ上達に役立てていただきたいと思います。

今回はタイガー・ウッズのプロフェッショナルとしての姿勢や取り組みについて、私が実際に取材をしたり、親交のあるクリス・コモ(「週刊ゴルフダイジェスト」で著者とコモによる「クリス・コモのバイオメカ研究所へようこそ」連載中)をはじめとした歴代のコーチに話を聞いた内容をもとにお伝えしようと思います。

タイガーは、アマチュアからプロ転向翌年の1997年4月に、いきなりマスターズ・トーナメントで優勝し、世界を驚かせました。
マスターズ初日は前半こそ、初出場のプレッシャーからか4オーバー40でしたが、後半で6アンダーを記録すると、2日以降もスコアを伸ばし続け、完全な独走状態となりました。そして、最終的には2位に12打差の通算18アンダーという圧倒的なスコアで優勝を飾ります。

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タイガー・ウッズから学ぶ、戦略的スイング構築

タイガーのスイング構築には年代ごとに、スイングを変える意味やテーマを読み解くことができます。タイガーはスイング構築において「飛距離」「正確性」「再現性」「超越性」の4つの段階を経てきました。
ブッチ・ハーモンのもとで「飛距離」を武器に勝てるゴルフの基本を身に付け、ハンク・ヘイニーからはフラットなスイングプレーンで「正確性」をベースとしたスイング技術を学び、ショーン・フォーリーの指導で4日間の試合を高いレベルでプレーする「持続性・再現性」をテーマに1年間安定したパフォーマンスで戦い続ける技術を身に付けました。そしてクリス・コモと組むことで自分にとって最も自然な「超越性」をテーマとしたスイングモデルを手にすることができたのです。

私はタイガーがクリス・コモと組むことで必ず復活すると信じ、2016年からアメリカでタイガーが復活する過程を取材してきました。コモの指導するバイオメカニクスを用いたスイング構築法は体に負担が少なく、飛距離を出すことができるため、満身創痍のタイガーにベストマッチだと思っていたからです。
当時のタイガーは度重なる手術や薬物使用による交通事故などで業界関係者も「タイガーは終わった」と言っていましたが、私は一貫して彼の復活を信じました。実際に2019年のマスターズで、オーガスタナショナル、18番ホールのグリーン脇で優勝シーンを目の当たりにしたときは、「やっとこの日が来たか」と万感の思いでした。

タイガーの4人目のコーチであるコモによるスイング改造は、バイオメカニクスに即した科学的見地によるものでした。バイオメカニクスは「生体力学」とも訳され、生物の動作やその仕組みを物理や力学などから解明し、ヒトの動作などに応用しようとする学問です。欧米のゴルフ界ではおよそ10年前に導入されました。コモは、テキサス女子大学大学院に通い、スポーツバイオメカニクスの権威であるヤン・フー・クォン教授からバイオメカニクスを学びました。

バイオメカニクスの登場により、力の向きや使い方を変えることで、体の動きを効率的にし、最大限の力が発揮できるようになりました。それによりゴルフティーチング界では今までの常識が覆る「革命」が起きました。これにより体を酷使するスイングから、力をうまく利用してクラブや体を効率的に使うスイングが推奨され、ゴルフスイングによって怪我をするケースが少なくなりました。タイガーはクリス・コモにバイオメカニクスの知識を学び、新たなスイングに取り入れることで体に無理がかからず、高いパフォーマンスを実現できるスイングを作り上げたのです。

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タイガー・ウッズから学ぶ、復活に必要な思考

タイガー・ウッズが2014年にクリス・コモをコーチに招聘したのは、タイガーなりのロジカルな判断と明確なビジョンによるものでした。

今でこそ、米国ゴルフダイジェストのコーチランキングにおいてブッチ・ハーモンに次いで2位のコモですが、当時の米ゴルフ界ではほとんど無名でした。しかし、一部のプレーヤーにはテキサス女子大学のヤン・フー・クォン教授と共同でスポーツ・バイオメカニクスをゴルフに応用する研究を行っていることが伝わっていました。タイガーはそのことを、スタンフォード大学時代のチームメイトで、現在はゴルフアナリストをしているノタ・ビゲイ3世から聞き及んでいました。

その頃、タイガーは自分が求めているのは身体に負担のかからないスイングだと公にしていました。タイガーのビジョンをビゲイが知っていたため、バイオメカニクスを用いて体に負担が少なく、飛距離の出るスイング構築を行うことができるコモを紹介したのです。このとき、タイガーが別のスイングを求めていたら、コモに出会うことはなかったでしょう。

「いいコーチを紹介してほしい」というだけでは自分の課題を解決することにはつながりません。「自分のいまの課題は〇〇だ。この課題を解決するために必要なコーチは△△の知識を持ったこんな人物だ」ということを明確にする必要があります。

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「PGAツアー超一流たちのティーチング革命」

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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