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GOLF

2022.03.30

スイングを改善するための動画レッスン──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。

脱力なんてすぐできない! カットスライス簡単改善法

アウトサイドイン軌道のカットスライスに悩んでいるアマチュアは多い。先日もスコア100前後の女性ゴルファーから「どうしてもアウトサイドからクラブが下りるのが治らない」という相談を受けた。しっかりクラブは振れているのだが、左に飛び出したボールが大きく右へスライスするため、方向性が悪く飛距離も出ないという。球の曲がりだけではなく、ダウンスイングで力んで打っているように見えるため、スイングフォームも気になっているようだった。自分でも上半身に力が入っているのはわかるのだが、どうしても力が抜けず直し方がわからないと嘆いていた。

カットスライスの主な原因はアウトサイドインのスイング軌道にあるので、インサイドインのスイング軌道に修正すれば、ボールはまっすぐに飛んでいく。こう言えば簡単そうに聞こえるが、実際に直すのは難しい。なぜなら、アウトサイドイン軌道になるのは、手の使い過ぎ、それも利き手である右手の使い過ぎ(右打ちの場合)が原因となることが多いからだ。右手に力が入っていると、切り返しで右手を使って直線的にボールを打ちにいく動きが出やすい。その結果、高い位置からクラブが下り、アウトサイドイン軌道になってスライスが出てしまう。

つまり、利き手で物を持って動かすという、人間としての本能的な動きがカットスライスの根本的な原因ということになる。カットスライスを直すには、本能的な動きに頼らずにスイングする必要がある。

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アプローチで頭を残す必要はない!

グリーン周りでダフったりトップしたりしてしまい、短い距離のアプローチに苦手意識を持つアマチュアは多い。そんな人は「ボールをよく見たほうがいい」「頭を残したほうがいい」というアドバイスを一度は受けたことがあるのではないだろうか。確かにボールを打つ前に体が起き上がったり、目標方向を見てしまうのなら「ボールをよく見なさい」というアドバイスも有効だ。しかし、そこまで極端な動きになっている人はごく少数だ。
「インパクトの瞬間までボールをよく見て、そのまま頭を残しなさい」などと、ボールを凝視して、打った後も頭を上げず前傾姿勢を保つようにアドバイスをすると、体の回転が止まり、かえってミスをしやすくなることがある。

プロのアプローチをよく思い出してほしい。ボールがあった場所を見続けて、前傾姿勢を保っている選手がいるだろうか。ほとんどと言っていいほど、体を起こして顔は目標に向かっているはずだ。2018年の全英オープンチャンピオン、フランチェスコ・モリナリを指導するショートゲームコーチ、ジェームス・リドヤードは「アプローチショットでは打ち終わった時に、顔と胴体が目標に正対するように打つ」と語っている。

頭を残す打ち方ではボールを打つことに意識がいってしまい、体の回転が止まって手先を使ってクラブをボールに当てに行きやすくなる。ドライバーであれ、アプローチであれ、ボールはスイング軌道の中でとらえることが大切だ。つまり、適切なスイング軌道を描いていれば、ボールを見ていなくてもゾーン軌道の中できちんとボールをとらえることができる。体と腕を同調させて体を回転させれば、自然と体も起き上がり、頭も上がる。頭を残そうとすることは、かえって体の回転を妨げ、スイング軌道を乱してしまうことになるのだ。

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飛距離を伸ばすリリースのタイミングとは

クラブでボールを打つ瞬間というのは、ボールよりもグリップの手が少し前に出ているのが正しく、これを「ハンドファースト」と言うが、アマチュアゴルファーの中にはハンドファーストにしようとするあまり、ボールを打った後までフォロースルーで無理に手首の角度をキープしたり、目標方向に手を出そうとする人がいる。このように手元が目標方向に出てしまっていると、フェースが開いてスライスやシャンクになる可能性がある。また、振り遅れたクラブを急激に戻すことでボールを引っかけてしまうこともある。ハンドファーストは意図的に形を作るものではなく、スイングの中に手首の角度がほどけ、インパクト後はクラブヘッドが手を追い越していくものなのだ。

このクラブヘッドを走らせるために必要になるのが、トップでできた手首の角度をダウンスイングで開放する「リリース」という動作になる。このリリースが適切なタイミングで行われないと、早くリリースしてしまう「アーリーリリース」になったり、逆に前出のようにいつまでもハンドファーストになってしまい、ダフりやトップなどミスショットの原因となる。

また、グリッププレッシャーが強かったり、インパクトで力をこめようと必要以上に力を入れている人は、リリースができずヘッドの遠心力を生かせずに飛距離をロスしてしまう。このように、ゴルフスイングにとってリリースは飛距離や方向性に大きな影響を与えるが、ゴルフの場合はクラブを投げるわけではないため、クラブをリリースする動作やタイミングを習得するのが難しい。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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