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ENTERTAINMENT

2021.10.14

10月15日公開『Our Friend/アワー・フレンド』滝藤賢一の映画語り座

人生は小さな幸せの積み重ね。愛が詰まった1本です。

今回ご紹介する作品を観た時、何か似たような状況の映画を観たことがあるような気がしてならなかったのですが、思いだしました!私が出演した映画『はなちゃんのみそ汁』だ!

ともに実話で、妻が癌を患っていること、夫の職業が記者であること、そして幼い娘がいることが共通点。ただ、『はなちゃんのみそ汁』では、何度でも観られるハートフルな家族の物語にしたいという監督の強い思いから、癌で苦しむ姿は極力少なくなっている。しかし、今作『Our Friend』では心と身体が癌に蝕まれていく様が細かく描かれていて、観ていて辛くなるシーンも多い。自分の現実に簡単に書き換えられてしまう題材だけに時系列を変えず、ただただ病状をたどっていく闘病映画だったら、キツくて逃げたくなったかもしれないです。でも、感情が揺さぶられたのは構成の巧みさが大きい気がします。

冒頭、妻の深刻な病状を娘たちに伝えようとする夫婦の決意から始まり、過去と現在を行ったり来たりする。どんなに苦しく辛い現在があっても、次の瞬間には幸せな過去が描かれているので、心が救われる。

主人公のマットを演じるケイシー・アフレックは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で、ある悲劇的な過去を背負う男を演じ、アカデミー賞など数々の映画賞を受賞。こんなに素晴らしい役や作品に何度も恵まれるなんて羨ましすぎる。作品選びの天才か!!

兄のベン・アフレックとは真逆でセレブ感がなく、存在感が薄い。それゆえ、リアリティがすごいと感じるのは私だけだろうか……。例えて言えば、100人のエキストラのなかでもベンはすぐ見つけられるが、ケイシーはどこにいるか紛れてしまってわからない(ふたりとも褒めてます)。

人生は小さな幸せの積み重ね。それを日々の忙しさから忘れてしまい当たり前に思ってしまう。映画から教わることは本当に多い。もし、自分の身近な人間に死が迫った時……、どのように寄り添うか。登場人物がみな素敵で、どのキャラクターにも共感できる愛が詰まった映画でございます。

Our Friend/アワー・フレンド_メインカット

©BBP Friend, LLC – 2020

Our Friend/アワー・フレンド
2019/アメリカ
監督:ガブリエラ・カウパースウェイト
出演: ケイシー・アフレック、ダコタ・ジョンソン、ジェイソン・シーゲルほか
配給:STAR CHANNEL MOVIES
10月15日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
雑誌『Esquire』に掲載され、2015年の全米雑誌大賞を受賞したエッセイを映画化。余命宣告を受けた妻ニコルと夫マット。闘病しながら、ふたりの幼い娘を育てる夫妻の元に、親友のデインが休職し、サポートに駆けつけ、残りのかけがえのない日々をともに過ごしていく。

Kenichi Takitoh
1976年愛知県生まれ。自身初のスタイルブック『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』(主婦と生活社刊)が絶賛発売中!約1年かけて撮り下ろした私服姿の数々は必見だ。

TEXT=金原由佳

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