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ENTERTAINMENT

2020.06.14

『ANNA/アナ』滝藤賢一の映画独り語り座66

役者・滝藤賢一が毎月、心震えた映画を紹介。超メジャー大作から知られざる名作まで、見逃してしまいそうなシーンにも、役者のそして映画のプロたちの仕事はある! 役者の目線で観れば、映画はもっと楽しい!!

ANNA/アナ

新たなる最強女スパイ誕生!

新型コロナウイルスの状況が完全に終息に向かっているようにと深く念を込めながら、ともに戦う皆さまに、滝藤の大好きなアクション映画を選んでみました。

その作品の名は『ANNA/アナ』。めちゃくちゃカッコいいです!

監督はリュック・ベッソン。彼の作品には、滝藤、とてつもなく影響されてきました。『レオン』のゲイリー・オールドマンのぶっ飛んだ芝居に雷に打たれたような衝撃を受け、俳優という道を志したといっても過言ではありません。

そして、『グラン・ブルー』のジャン・レノ。このエンゾという役がとてつもなく魅力的で子供が生まれるたびに園三(エンゾウ)という名前をつけようとしましたが、奥様に毎回死守されました(泣)。

今回、名作『ニキータ』も見返しました。無教養、無防備、無秩序のジャンキー、アンヌ・パリローが凄腕の女殺し屋へと変貌していく。本能は野獣でありながら、少女のような心を持ち合わせている。そして、強烈に色っぽい。

1990年の作品なのにまったく古びていないのが恐ろしいくらいスリリングでパワフルな映画です。あ、いかん、『ANNA/アナ』に話を戻さねば。

構成は『ニキータ』を彷彿とさせますが、ヒロインの設定がロシアのKGBの女スパイへとバージョンアップ。ロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルスのアクションがお見事!

ファーストミッションから凄まじいノンストップアクションで屈強な男たちを秒速で倒していく。割れた皿、フォーク、使える物は何でも使う。息もつかせぬとはこのことかと言わんばかりの立ち回りで痛快です!

サッシャ・ルスは1年以上のトレーニングを積んだそう。40歳からアクション俳優を目指し、日々トレーニングに励んでいる滝藤にはとても刺激的でした。まぁ、そんなことはさておき、KGBの上司役ヘレン・ミレンの立ち位置も実に面白く、作品の緊張感をより高めています。

先行き不透明な状況で頑張るアナのリスク回避能力こそ、今の時代に最も必要とされるのかもしれません。

ANNA/アナ

©2020 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTSRESERVED

『ANNA/アナ』
リュック・ベッソンがロシア出身のモデル、サッシャ・ルスを抜擢し、磨き上げたアクションスパイ劇。KGBの諜報員として厳しい試練を乗り越えたアナはパリでファッションモデルをしながら、次々と各国の要人を手にかけていく。健気に頑張る彼女を支える男としてKGBの上司にルーク・エヴァンス、CIA側の切れ者にキリアン・マーフィ。
2019/フランス・アメリカ
監督:リュック・ベッソン
出演:サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス
配給:キノフィルムズ/木下グループ
TOHOシネマズ日比谷ほか
全国公開中

COMPOSITION=金原由佳

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