『2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー』で、パフォーマンス・カー賞を新型「B3」で受賞したアルピナ。日本総代理店であるニコル・オートモビルズが、このたび新型BMWアルピナ「XB7」のジャパンプレミアを開催。車両価格およそ2500万円を掲げるフラッグシップSUVが春の訪れとともに東京・八芳園でアンヴェールされた。
日本カー・オブ・ザ・イヤーで受賞したアルピナ
BMWのようでありながら、BMWを超える存在。アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペンは年間1600台前後のみ製造するドイツの自動車メーカー。
「すべての旅路をファーストクラスの冒険へとシフトさせる、それがBMWアルピナ XB7の世界観です」とは国内正規代理店ニコル・オートモービルズのゼネラルマネージャーであるミハエル・ウィット氏。東京・八芳園でBMWアルピナのフルサイズSUV、XB7がお披露目された。
最強&最速のパフォーマンスを喧伝し、サーキットで鍛え上げられた究極のスポーツドライビングが体現できる「Mモデル」を頂点とするBMWに対して、BMWの車両をベースにアルピナ独自チューンによって走りを洗練をさせた、究極の乗り味と官能性を味わえるクルマ、それがアルピナだ。
最上級ファーストクラス・アドベンチャー
このたび発表されたBMWアルピナ XB7は、BMW X7(G07)をベースに開発された最上級のSAV(BMWはスポーツ・アクティビティ・ビークルと呼称する)。威風堂々としたフロントマスクに、全長5mオーバー、全幅2m超という体躯に独自チューニングによる入念なキャリブレーションが施された4.4ℓV8ビ・ターボ(ツインターボ)を搭載。
巨躯なボディを纏いながらも0→100km/h加速は4.2秒、0-200km/h加速14.9秒、巡航最高速度290km/hの俊足ぶりを発揮する。乗り心地を犠牲にすることなく、安定して快適に走れる絶対性能を〝巡航最高速度〞と明記するのがアルピナ流だ。
マテリアルの素材やしつらえにこだわったインテリアは極めて控えめだ。高品質なメリノレザーに加えて、シートヒーターやソフトクローズドアなど快適かつラグジュアリーな快適装備も充実。ディテールにはパイピングやステッチ、刺しゅうなどビスポークで独自のニュアンスを追加できるのもアルピナならではだ。もちろん、世界で一台の自分だけの仕様をつくることもできる。
洗練された乗り味と相まって、ファーストクラスにふさわしい座り心地を堪能できるキャビン。3列シートを標準装備とし、セカンドシートは3人掛けまたはアームレスト付きの快適なシングルシートのいずれかを選択できる。気になる荷室容量はフル乗車時750ℓ、後席を倒せば最大2120ℓを確保。大家族のグランドツーリングも無問題である。
最終組立はBMWのオーダーメイドプログラム、BMWインディビジュアル・モデルと同じBMW社内の特別な生産ラインでのみ組み立てられるアルピナ。
クルマづくりの様式美は、控えめな見た目ながらパフォーマンスを洗練させた動力性能、そして極めて優れた乗り心地の良さにある。もちろん、心臓部には高出力に耐える最新システムや特別なパーツを投入。さらに足回りの細かなパーツにまでこだわり、独自のチューニングを行なっているのだ。
一見BMWと見間違うアルピナの意匠。それがまたオーナーの所有欲をくすぐる部分だろう。ブルー&グリーンのアルピナ専用ボディカラー、デコラインと呼ばれるゴールドまたはシルバーのライン模様があるか否か(オプションでデコラインレスにもできる)。創業からこだわってきた大径ながら超軽量の鍛造20本スポークホイール。そして、職人による手作業で内装をしつらえるオーダーメイドインテリアが大きな特徴だ。
BMWアルピナ XB7の日本仕様は右ハンドルのみ。車両価格は2498万円〜。エグゼクティブの移動に使い勝手のよい&ラクな国産ミニバンが台頭している昨今、味気ない移動よりも心のときめきを感じるこのアルピナ、という選択はいかがだろうか。
BMW ALPINA XB7 ALLRAD
ボディサイズ:全長5165×全幅2000×全高1830mm
ホイールベース:3105mm 車両重量:2655kg
エンジン:V型8気筒DOHC ツインターボ 総排気量:4395cc
システム最高出力:621ps / 5500-6500rpm
システム最大トルク:800Nm / 2000-5000rpm
トランスミッション:8速AT 駆動方式:AWD
車両価格:24,980,000円
BMWアルピナXB7の公式サイトはこちら