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CAR

2021.02.06

ネイチャーフォトグラファー柏倉陽介がポルシェ911のカブリオレを体験!

初めてポルシェに乗るという方はもちろん、ご自身のポルシェと最新モデルを比べてみたいという方、余裕はあるけれどあえてクルマを所有せずに気分やシチュエーションに合わせてこのサービスを利用する方まで、実に幅広い層が利用するPorsche Drive。今回は、ネイチャーフォトグラファーの柏倉陽介さんが、この公式レンタカーサービスを使って、ポルシェ911カレラ4Sカブリオレをドライブした。

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「職業柄、ミニバンやSUVがファーストチョイス。でもたまには、911に乗りたい」

──ポルシェ911カレラ4Sカブリオレをお選びになった理由をお聞かせください。

柏倉 以前にこのサービスを利用してカイエンに乗ったことがあって、すごくパワフルで快適でした。そこで今回は、伝統的なスポーツカーに乗りたいと思い911を選びました。

──ネイチャーカメラマンというお仕事は、やはりクルマに乗る機会が多いのでしょうか?

柏倉 はい、年間に2万kmから3万kmは走ります。ただ、大量の機材を積んで、スタッフを乗せて凸凹道に入っていくことが多いので愛車の選択肢は限られていて、ミニバンやSUV的なクルマになってしまいます。でも実は、911のようなスポーツカーに対しては憧れを持っていた。Porsche Driveはまさにそうした思いを叶えてくれますね。

──ポルシェ911のドライバーズシートに座ってみて、いかがでしょう?

柏倉 911は人生初体験なんですよ。憧れのクルマだし、いつも乗っているクルマより目線が低くてインテリアもコックピットみたいでカッコいいから、めっちゃテンションが上りますね。

車両の受け渡し場所である虎ノ門ヒルズを出て軽くアクセルを踏み込むと、ポルシェ911カレラ4Sカブリオレは乾いた快音とともに力強く加速した。

柏倉 いやぁ、地面をしっかり蹴っているっていうんですか、街中でも普通のクルマとは全然違うことが伝わってきます。これで高速や山道とかで走ったら、どんな風になるんでしょう?

気鋭のフォトグラファーがポルシェと過ごす一日が、こうして始まった。

500km以上の移動距離だと新幹線や飛行機ですが、もしポルシェ911だったら……。

富士五湖方面を目指し、柏倉さんがポルシェ911カレラ4Sカブリオレを交通量の少ない中央道で走らせる。

──人生初のポルシェ911の走りはいかがでしょうか?

柏倉 すごく運転がしやすいというのが第一印象ですね。実はマニアックなクルマじゃないかと身構えていたんですが、視界もいいし車両感覚がつかみやすい。慣れてきたんで、ちょっと(アクセルを)踏んでみてもいいですか?

ポルシェ911カレラ4Sカブリオレが、さらにパワフルに加速する。乾いたエグゾーストサウンドが鼓膜を震わせる。

柏倉 うわあーっ、気持ちいいなぁ。この加速感、最高ですね。音もいいし、なんていうのかな、もっとアクセルを踏めってクルマに鼓舞されているような気がします。みんながポルシェ911は最高だって言う意味がわかったような気がします。

──タイヤの感覚や乗り心地は、いかがですか?

柏倉 すごく安定しているから、安心してドライブを楽しめます。4本のタイヤがしっかり踏ん張っているのが伝わってくるので、信頼してアクセルを踏めるんですね。乗り心地だって快適じゃないですか。僕は普段、300kmから400kmの距離ならクルマで写真を撮りに行き、500km以上は新幹線や飛行機で行って現地でレンタカーを借りています。でもこのPorsche Driveというレンタカーサービスを利用したら、500kmでも600kmでも自分で運転して行っちゃうと思いますよ。

“盛る”のではなく削ぎ落としている、それがポルシェとライカの共通点

富士山の麓、西湖周辺のワインディングロードで、柏倉さんはポルシェ911カレラ4Sカブリオレの幌(ほろ)を上げた。早春の陽光が車内に注ぎ込む。


柏倉 とっても気持ちいいですね。そんなにぶっ飛ばさなくても、スピード感が3倍くらいに感じられます。なんていうのかな、音と風をダイレクトに感じられるから五感が研ぎ澄まされて、流れていく景色がよりリアルに感じられるんでしょうね。

──ワインディングロードで運転した印象はいかがでしょう?

柏倉 クルマの反応がシャープで気持ちがいいですね。ハンドルにあそびがなくて切った瞬間にキュッと曲がって、アクセルを踏んだ瞬間にすっと加速する。人間の感性に寄り添っているというか。カメラも一緒なんですよ。シャッターにあそびがあってストロークが深すぎると、(シャッターを)押すのがちょっと遅れるんですね。シャッターを半押しして、ここっていう時に(シャッターが)切れると気持ちがいい。ポルシェにも、似たような手触りを感じます。

──柏倉さんはライカのレンズを愛用されていますが、同じドイツ製のプロダクトということで共通点はお感じになりますか?

柏倉 僕がメインに使っているライカのレンズは1937年製なんです。ポルシェ911も1960年代から磨き続けられていると聞いています。両者の共通点は、飽きずに長く使えるということではないでしょうか。というのも、ポルシェもライカも飾ったり盛ったりせずに、削ぎ落として必要な機能だけが残った道具という感じがするんですね。写真も同じで、被写体を削ぎ落として世界をシンプルに表現することが大事だと考えているので、ポルシェにもライカにも共感できます。

「ポルシェに乗ることで、クリエイティブな気持ちになることができました」

ポルシェ911カレラ4S カブリオレを堪能した柏倉さんと河口湖畔に位置する久保田一竹美術館へ。クリエイティブな感覚が研ぎ澄まされた幻想な空間で、改めて感想をうかがう。

柏倉 もう、最高の体験としか言いようがないですね。こんなすばらしい世界があったのか、と。知らなければよかったかもしれないです(笑)。

──ご自身がこのPorsche Driveという、ポルシェ公式のレンタカーサービスをご利用になる姿は想像できますか?

柏倉 はい、最初にお話したように、職業柄、未舗装路に入ったり荷物を積む関係で、スポーツカーは選びにくいんですね。でもバッグひとつでロケハンに行くときなんかに、このクルマを借りられたら最高だと思うんです。さっきも運転しながら思ったんですけど、五感が研ぎ澄まされて、景色の見え方がちょっと変わってきます。運転ってただの気分転換ではなく、クリエイティブな行為だと思いました。

──このクルマで行ってみたい場所、見たい景色は思い浮かびますか?

柏倉 ヨーロッパのアルプスに行きたいですね。カーブを曲がるたびに次々と新しい景色が現れて、その景色が後方に流れていきます。日本だったら阿蘇山とか、富山の海沿いとか、安曇野とか……、次々に思い浮かんできます。やっぱりこのクルマは、想像力をかき立ててくれますね。

 

Kashiwakura Yosuke

Kashiwakura Yosuke
1978年生まれ。山岳系の専門誌の編集部に出入りしながらカメラマンを志すようになり、雑誌や広告を中心に自然に関わる分野を幅広く撮影するようになる。自然風景や自然と対峙する人々がテーマ。ナショナルジオグラフィック国際フォトコンテスト入賞、ネイチャーズベストフォトグラフィー(国際版)入賞、国連気候変動枠組条約締約国会議に作品展示、Monochrome Photography Awards ランドスケープ・フォトグラファー・オブザイヤー受賞など、その実力はグローバルでも高く評価される。

 

ポルシェ911

ポルシェ911
1963年にデビューしたタイプ901以来、ポルシェ911は60年近くにわたって磨き上げられてきた。いつの時代も“スポーツカーのメートル原器”と称されてきた911。今回、柏倉さんが乗ったタイプ991は7世代目となる。高い走行性能と快適性が高度にバランスした傑作中の傑作である。

< SPEC >
ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ(タイプ991)
全長x全幅x全高=4,505mm×1,850mm×1,295mm
トランスミッション:7速PDK
エンジン:水平対向6気筒(4バルブ)ツインターボ
エンジン排気量:2981cc
最高出力:450PS
最大トルク:500Nm
最高速度:301km/h
0-100㎞加速:4.2秒
乗車定員:4名

Porsche Drive
https://www.porsche.co.jp/porschedrive/

TEXT=サトータケシ

PHOTOGRAPH=喜多孝幸

COOPERATION=一竹辻が花

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