GOURMET

2022.06.12

南青山 七鳥目|独立後、わずか1年でミシュラン一つ星を獲得した超人気焼鳥店

食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。身体が肉を求めるのは、生命力のバロメーター。精力的に仕事と向き合うために欠かせない"肉食レストラン"の最新版! 【Part6:肉の魔力】

七鳥目

「京赤地鶏のもも」は柚子胡椒で。表面はパリッ、中はしっとり、きめ細かい身質で歯触りがよく食べやすい。丁寧な仕こみで余分な脂肪もなく深みのある味わいを堪能できる。

見城徹「ジューシィさとしっとり感が絶妙。食べやすい洗練の焼鳥」

割烹料理店で8年の研鑽を積んだのち、焼鳥職人に転身した川名直樹氏。2016年に独立し、わずか1年でミシュランで一つ星を獲得。人気の焼鳥屋としてその名を轟かす。

 焼鳥って結構お腹に溜まるじゃない。でもここは丁度いい。手羽は骨が抜いてあるし、小ぶりで食べやすくて、食後感が軽やか。ジューシィだけど、余計な脂をしっかり落として焼いているんだろうね。すごくヘルシーな印象。料理人はもともと日本料理をやっていた方なんだけど、焼鳥の面白さにハマって独学で研究したそうだよ。安全かつ美味しい鶏を求めて生産者を訪ね歩いて出会ったのが松風地鶏と京赤地鶏だったって。

七鳥目

右:つくね。もも、ぼんじり、せせりを粗めの二度挽きにしている。 左:茹でてから甘辛の醤油ダレで1日味を染ませたエル・フランスの玉子を串焼きに(料理はすべて¥8,800~のコースの一例)。

 松風地鶏は名古屋コーチンの最高峰といわれていますよね。

 うん。でもね、そういう食材自慢をあまりしない。押しつけがましくないんだよ。お母さんが接客担当で、ウィットがあって和むよ。

七鳥目

焼き方はもちろん、素材に対しても研究熱心な川名氏。生産者と信頼関係を深める努力も怠らない。

 いいですね、そういう家族経営っぽい雰囲気の店。

 基本的に自慢しない店だけど、「これは美味しいですよ」と出されたのが大きなうずら玉子"エル・フランス"。中からとろーり出てくる黄身が旨いのなんの。今度はいつ食べられるかな。

七鳥目

焼き台はカウンターのすぐ前ではなく、焼きに集中できるよう少し奥まったところにある。

Minamiaoyama Nanachome
住所:東京都港区南青山7-13-13 フォレストビルB1
TEL:03-6427-3239
営業時間:17:15~22:00
定休日:土曜・日曜
席数:12席
料金:コース¥8,800~
※予約はOMAKASEのサイトから

【ゲーテイスト2022】※6月24日までに全公開!
「秘密の店」
「和の神髄」
「洋の絢爛」
「名人の店」
「弩級な鮨」
「肉の魔力」

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=鈴木拓也

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