GOURMET

2022.06.06

La Chouette|数々のソムリエを輩出した名ワインバーが西麻布にひっそりと復活

食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。メディア初登場! 取材を受けない会員制や紹介制、1日1組限定、特別な隠れ家など知られざるレストランの世界へご案内。【Part1:秘密の店】

La Chouette

切りたての生ハムと「スクリーミングイーグル」のソーヴィニヨンブラン。

小山薫堂「すごいワインをさり気なく出してくれる。しかも値段が高くない」

オーナーはかつて都内で超高級ワインバーを4軒手がけ、オリジナルワインを造るために渡米した武居征吾氏。現地で開業したレストランは10年連続でサンフランシスコのミシュラン一つ星を獲得したが、コロナにより帰国。2021年3月に『La Chouette』をオープンさせた。

 『ラ シュエット』って昔、西麻布にあったワインバーでしょう? オーナーは銀座にもお店を出してましたよね。

帆立のポワレと青海苔のソース 貝のジュースのフォーム

「帆立のポワレと青海苔のソース 貝のジュースのフォーム」(料理はすべて¥18,000〜のコースの一例)。

 そうそう。銀座の店は『ル・コフレ』という名前でした。オーナーの武居さんはずっとサンフランシスコにいたんだけど、また帰ってきてこのお店を始めたんだよね。僕も何回か行きました。

 武居さんは超がつくほどのワインコレクターで、すごいワインをこれ見よがしでなく、普通に出してくれます。この前も白をお願いしたら、あの「スクリーミングイーグル」のソーヴィニヨンブランでした。

和牛すね肉の赤ワイン煮込み

「和牛すね肉の赤ワイン煮込み」。

 そうなんだ。僕は飲んだことないけど、美味しい?

 はい。めっちゃ美味しいと思ってその場でネットで調べてみたら1本78万円で出ていて、今日はいくらになるんだろう? って不安になりましたけど、結局そんなに高くなかったのも驚きでしたね。

武居氏が作ったオリジナルワイン

武居氏が作ったオリジナルワイン。左はオレゴンのピノ・ノワール、右はナパのカベルネ・ソーヴィニヨン。

 ソーヴィニヨンブランで78万円?

 「スクリーミングイーグル」の白は数が少なくて、すごく値段が上がっているらしいんですよ。赤より高いそう。でも、この日は他にも何種類かワインを飲んで、ふたりで10万円ちょっとでした。

 ワイン好きは皆、ここはリーズナブルだと言います。

セラー

澱を底に沈めるため、セラーではワインを立てて保管する。

 昔いい時にワインを買っておいたからでしょう?

 「スクリーミングイーグル」に関しては、武居さんはリリースされた当時のアロケーションを持っているんだそうです。料理は奥様が作っていて、例えば「和牛すね肉の煮込み」とか、最近の若いシェフが作るような感じではない、安定感のある家庭的なフレンチが楽しめます。落ち着いていて、大人が使うには快適なお店です。

 

ラ シュエット

料理担当の啓子さんは、過去に日経「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を獲得したことのあるシェフで、武居氏の奥様。

ラ シュエット
住所:東京都港区
TEL:非公開
営業時間:非公開
定休日:非公開
料金:コース¥18,000〜

【ゲーテイスト2022】※6月24日までに全公開!
「秘密の店」
「和の神髄」
「洋の絢爛」
「名人の店」
「弩級な鮨」
「肉の魔力」

TEXT=小松めぐみ

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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