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2022.02.08

薪焼き&炭焼きの二刀流で塊肉の持ち味を引き出す「BARLUCK」【衝撃の肉】

ジャンルを問わず、さまざまな肉自慢の店がオープンするなかで旬店のアップデートは必須。2022年に行くべき注目店を厳選してご紹介!【衝撃の肉特集はこちら

バラック

ラムスペアリブ¥3,000(400g)。薪火1時間、炭火2時間と時間をかけて焼き上げる。3度も作り直したという窯は高さ2mの3段構造。焼き加減で頻繁に肉を移動させる。

アウトドア料理とは違う、スパイス×薪の新境地

私鉄沿線のなかでも個性派店の多い学芸大学にスパイスと薪焼きによる肉の化学反応に注目した、まるで実験室とでもいうべき店が登場した。かつてはフランスの星付き店でシャルキュティエとしても腕を振るっていた青木伸一郎シェフが、パリの中東レストランから発想を得たのは巧みなスパイス使い。これに薪焼きの恩恵を掛け合わせたのが『バラック』の肉料理だ。

バラック

ラムチョップ¥1,600(2本)。焼いたニンニクとともにいただくのがツウ。

バラック

ラムシシ¥500(50g)。肩肉を焼鳥サイズで。カリカリに焼きすぎず、肉のジューシーさや弾力を残す。

店内でまず目を引くのはオリジナルの焼き窯。炭と薪、両方を左右に配置した窯は3段構造で、薪では余分な脂を落とし薫香を纏わせ、炭火で肉内部にじっくり火入れをする。スパイスを擦りこんだ肉の反応を見ながら下段へ上段へと肉の配置を換え、3時間かけてしっかり焼きこむのが特徴。スパイスとの相乗効果で大きな塊肉も手のひらサイズまで凝縮し、旨味は倍増する。

看板はラムのスペアリブ。肉はニュージーランド、北海道、英国ウェールズ産を使用。焼き上げた肉は題して現代版ケバブ。豪快に食らえば、楢材の薫香が鼻腔を抜ける。

「店内では燃える薪の炎をゲストにも眺めていただけるようにレイアウトを考えました」。炎を肴に自然派ワインで焼き上がりを待つ時間もご馳走だ。
バラック
バラック
住所:東京都目黒区鷹番2-4-7 マンション鷹番1F
TEL:03-5724-3362
営業時間:17:30~22:00
定休日:水曜、第1 ・3 火曜
席数:20席
料金:ラムスペアリブ¥3,000~ほか
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TEXT=山田貴美子

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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