最高峰のシャンパーニュ、ドン ペリニヨン。そのグローバルキャンペーンの写真や映像をディレクションするのは、アーティストのレニー・クラヴィッツ。被写体のひとりは、あの中田英寿だ。
レニー・クラヴィッツが中田英寿を撮る
ロサンゼルスの街を一望する丘の中腹、日が沈みはじめ、空がグラデーションに染まりかけた頃、この高台にある一軒の瀟洒な建物に、ドレスアップした男女が集まってきた。
ここはミュージシャンのレニー・クラヴィッツの自邸であり、自らデザインに携わったというヴィラだ。この日、レニー・クラヴィッツの招待を受けたのは、ハリウッド俳優のハーヴェイ・カイテルとスーザン・サランドン、トップモデルのアビー・リー、希代のダンサーで天才振付師と称されるバンジャマン・ミルピエ、人気ファッションデザイナーのアレキサンダー・ワン、レニー・クラヴィッツの娘でアーティストとして活躍するゾーイ・クラヴィッツ、そしてサッカー界のレジェンド、中田英寿だ。
人種も違えば、世代も専門とするジャンルも異なる面々は、この日、ドン ペリニヨンを片手に語り合い、互いに刺激し合った。そして、それぞれのインスピレーションが解き放たれ、そこから新しいクリエイションが生まれていく――。
これは、この10月から始まったドン ペリニヨンのグローバルキャンペーンで使われる写真や映像のシーン。そのアートディレクションを担当したのがレニー・クラヴィッツなのだ。
「このプロジェクトのテーマはインスパイアすること、インスパイアされること。ドン ペリニヨンはインスピレーションを与える稀有な存在ゆえに、多くのクリエイティブな人々を周囲に集めます。今回、私は人と人をつなぐコネクターで、ドン ペリニヨンがその触媒。さまざまな分野の世代を代表する人が、共有し、創造し、さらなる高みを目指して輝いていく。ハーヴェイ・カイテル、スーザン・サランドン、アレキサンダー・ワン、アビー・リー、バンジャマン・ミルピエ、中田英寿、そしてゾーイ・クラヴィッツ。彼らはタイムレスな才能の持ち主で、現代の天才、そしてインフルエンサーなのです」
去る9月末には、ニューヨークのチェルシーにある「スカイライト・モダン」で、レニー・クラヴィッツが撮影した今回のキャンペーン写真による展覧会が開催された。その名も「アッサンブラージュ」。シャンパーニュ用語で、複数の畑や区画から収穫した異なる品種や、異なる収穫年のワインをブレンドすることを意味する。ドン ペリニヨンの周囲に集まった者が刺激し合って、化学反応が生まれていくことと掛け合わせているのだ。
展覧会の開催を記念して行われたパーティーには、スーザン・サランドン、アレキサンダー・ワン、アビー・リー、ゾーイ・クラヴィッツ、そして中田英寿が参加。皆、この日の主役、レニー・クラヴィッツと共に久しぶりの再会に酔いしれた。
なお、この展覧会は日本でも2019年に開催の予定。お見逃しなく!