名古屋の時計市場を象徴する新たなランドマーク「名古屋 YOSHIDA」。1階ウォッチフロアでのコーナー展開が始まったジラール・ペルゴのブランドヒストリーと、厳選モデルを紹介する。【連載 唯一無二の空間で出合う運命の時計】
マニュファクチュールの実力を証明する逸品
230年以上の歴史を持つスイス時計業界屈指の老舗、ジラール・ペルゴ。実は日本と縁が深いブランドであり、1860年に幕末期の日本に上陸。1864年には横浜の外人居留地に会社を設立するなど、日本ではまだなじみがなかった機械式時計の普及に大きく貢献した。
腕時計での逸話も事欠かない。例えば1880年にドイツ海軍将校のために製造した、懐中時計にベルトを巻きつけた時計は、今日の男性用腕時計のルーツだともいわれる。1906年にジラール・ペルゴが時計工房を経営するボット社を買収合併してからは、複雑機構からクオーツにいたるまで数々の成功を収めてきた。
「名古屋 YOSHIDA」では、2022年12月から1階のウォッチフロアでジラール・ペルゴのコーナー展開がスタート。人気のスポーティウォッチ「ロレアート」、ヴィンテージウォッチの再解釈による「ヴィンテージ 1945」らの基幹コレクションを中心に、これまで以上の充実ぶりを見せ、限定生産などの希少モデルまで手に取れる。
このような幅広いラインナップが揃う同店なら、愛好家の御眼鏡にかなう1本がきっと見つかるはずだ。