時計とクルマは、実に相性がよい。時計の進化においてレースカーとの関係は切っても切れないし、事実、名だたる名門レースやスポーツカーとのコラボレーションは日常茶飯事だ。もはや両者は一心同体。そう、このレペのように。
F1レーシングカーと時計を融合した高級玩具
スイスの高級クロックメゾンがこのたび世に送りだしたのは、1950年代のF1レーシングカーと時計を融合させたもの。時計と呼ぶべきか、オブジェと呼ぶべきか。クロームメッキされたボディの中にはゼンマイ仕かけのムーブメントが搭載され、まさしくクルマと時計の一体化がなされた。
時刻の表示はゼッケンを表したサイドのサークル内にて。コクピット位置にはガラスドームで覆われた脱進機が鎮座し、その精巧さを誇示する。ゼンマイの巻き上げは後輪を逆回転、つまりバックさせて行う。その姿はさながら幼子が玩具のクルマで遊ぶがごとし。まぁ、ブ~ンと言いながら遊ぶには、さすがに高級すぎるが。