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2021.10.07

愛好家垂涎! ヴィンテージのロレックス8選

投機的バブルが追い風となり、価格高騰を続けるヴィンテージアイテム。アートピースであればあるほど、その取引は熱狂的コレクターが優先され、出回ること自体まれだ。専門店に今注目のヴィンテージを教えてもらった。

ヴィンテージ ロレックス

市場動向から目が離せない老舗ブランド

ヴィンテージウォッチの世界において、ロレックスは唯一無二の人気を誇るブランドであることに異論を挟む余地はない。

市場を見渡すと、「コスモグラフ デイトナ」のポール・ニューマンダイヤルを筆頭に、数千万円どころか、億超えするコレクターズピースが存在する一方で、こなれていた価格帯の時計の値上りが始まっている。

なぜこれほどまでにロレックスが支持を集めるのか。その理由のひとつに実用性が挙げられる。

ヴィンテージウォッチは多少なりとも扱いに注意が必要になるのだが、当時プロフェッショナルウォッチとしてつくられたロレックスは、耐久性や防水性能に秀で、現代でも普段使いできるほど。

人気モデルは安定した資産性が見こめる一方で、相場が常に変動するため、市場動向にも目を向けるべきである。

 

普段使いにも適した往年の名機

1980年代 GMTマスター Ref.1675

1980年代 GMTマスター Ref.1675
Ref.1675は製造期間が長かったことから多くのバリエーションが存在する。一時期、希少なベゼルインサートの価格が高騰していたが、最近はやや落ち着いている。玉数が多い1970年代のモデルはヴィンテージロレックスの入門機としてもイチ押しだ。¥2,198,000

1970年代 シードゥエラー Ref.1665

1970年代 シードゥエラー Ref.1665
フランスの潜水会社コメックス社の協力により、1967年に発表された「シードゥエラー」。初期型にあたるRef.1665には、文字盤にある「SEA-DWELLER SUBMARINER2000」の表記を赤字で記した通称“赤シード”と呼ばれるレアモデルが存在する。¥5,480,000

1960年代 エクスプローラー Ref.1016

1960年代 エクスプローラー Ref.1016
プロフェッショナルモデルらしい視認性が高いダイヤルと36mm径のサイズが人気のRef.1016。1960年代の半ば頃まで製造されてた光沢のある文字盤は希少である。個体のコンディションなどによって価格が大きく変わることもつけ加えておこう。¥2,980,000

1960年代 サブマリーナー Ref.5513

1960年代 サブマリーナー Ref.5513
ヴィンテージロレックスの定番中の定番として評価される傑作Ref.5513。ダイバーズウォッチの本質を司る、時刻を読み取るだけの機能に徹した3針が持つデザインは時代を超越する。この個体ではエイジングした夜光塗料の味わいが楽しめる。¥1,980,000

 

愛好家垂涎のミュージアムピース

1960年代 コスモグラフ デイトナ Ref.6241

1960年代 コスモグラフ デイトナ Ref.6241
ヴィンテージロレックスの象徴であり、ステータスシンボルとして君臨する「コスモグラフ デイトナ」のポール・ニューマンダイヤル。オリジナリティとコンディションを兼ね備えた個体は希少であり、資産性の高さゆえ、常に真贋の問題がつきまとう。参考商品

1950年代 サブマリーナー Ref.6200

1950年代 サブマリーナー Ref.6200
「サブマリーナー」の歴代モデルのなかでも異彩を放つRef.6200。「エクスプローラー」を彷彿させるアラビア数字のインデックスを配した文字盤が持つ価値は計り知れない。希少性も桁外れで店頭はおろか、オークションでも見かける機会は非常に少ない。参考商品

1970年代 サブマリーナー Ref.1680/8

1970年代 サブマリーナー Ref.1680/8
右:18Kイエローゴルドを全面に用いたRef.1680/8は、ここ最近、じわじわと価格が高騰している注目株だ。ブラックとブルーの文字盤が展開し、経年変化による個体差が見受けられる。左:ごくまれに写真のようなブラウンまで変色した個体が見つかることがある。ともに参考商品

 

クラウン マニアックス トウキョウ
住所:東京都港区南青山5-17-13
TEL:03-6260-9913
営業時間:13:00~19:00(完全予約制)
休業日:不定休
詳細はこちら

TEXT=戸叶庸之

PHOTOGRAPH=鳥居健次郎

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