世界的な腕時計ブランド、ロレックスが全面的にサポートを行う日本の環境プロジェクトがあることを知っているだろうか。その名も『SATO ~次世代に残したい里~』である。日本の里を守り、若い世代に継承していくため、その魅力を発信することを目的とする朝日新聞社の取り組みだ。
ブランド哲学に根差した環境保護への取り組み
2019年に環境保護への取り組み『パーペチュアル プラネット イニシアチブ』をスタートするなど、時計製造のみならず、芸術、文化、スポーツ、探検、そして、地球を守るための解決策を見出す人々のサポートに積極的に関わってきたロレックス。そうした活動は「卓越性の追求」という理念を時計作りに浸透させた創立者のハンス・ウイルスドルフ氏が掲げる「パーペチュアル=永久」というブランド哲学を体現したものである。
現在、そのロレックスがサポートする日本国内の活動がある。朝日新聞社が行っている環境プロジェクト『SATO ~次世代に残したい里~』だ。
近年、環境の変化や高齢化や過疎化といった問題により失われつつある日本の里。プロジェクトを通し、人と自然が共存する中で育まれてきた美しい里の魅力を発信し、特に10代~20代を中心とする若い世代の環境に対する関心を喚起し、議論が生まれるきっかけとなることを目指しているという。
2020年2月にプロジェクトサイトがプレローンチ。既に、第1回が福島県・猪苗代湖、第2回が長野県・遠山郷、第3回が東京都・小野路、第4回が岩手県・萩荘・厳美、第5回が滋賀県・白王・円山と、5ヶ所の里の風景を美しい写真や映像とともに紹介している。'20年12月には、朝日新聞社が選定した「日本の里 100選」の中から今後、紹介する里を決める選考会を実施。「日本の里 100選」の選考委員であり本プロジェクトでナビケーターを務めるあん・まくどなるど氏(上智大学大学院地球環境学研究科教授)、ロレックス賞の受賞者として里の選考に携わった村瀬誠氏(天水研究所 代表取締役、SkyWater Bangladesh会長)と大木洵人氏(シュアール代表取締役、NPO法人シュアールアドバイザー)、現地での撮影を担当するフォトグラファーで人気インスタグラマーの保井崇志氏と岩倉しおり氏の5人が参加し、本プロジェクトで取材する里を以下のように決定した。
冬のSATO:宮城県 蕪栗沼 / 秋田県 八森
春のSATO:京都府 伊根湾の舟屋群 / 福岡県 星野村
夏のSATO:北海道 浜中町・黒松内町
また、このたび新たなプロジェクトメンバーとして、'07年よりWFP(国際連合世界食料計画)の日本大使を務めているモデルの知花くらら氏が参画。日本の里に強い関心を寄せる知花氏は、今後、取材への参加も予定されているという。ぜひとも『SATO ~次世代に残したい里~』プロジェクトから日本の「過去・現在・未来」を俯瞰して見つめてみてほしい。
『SATO~次世代に残したい里~』プロジェクトサイト:https://www.asahi.com/ads/sato-perpetual-planet/
『パーペチュアル プラネット イニシアチブ』:https://www.rolex.org/ja/environment/perpetual-planet
『ロレックス賞』:https://www.rolex.org/ja/rolex-awards